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ひよきちわーるど

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2020.03.20
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カテゴリ:生きていくこと


やがて月日は音もなく流れ
時は1980年代中盤、場所は東京都多摩地方。
あの頃7歳だったひよきちも、いつしか大学生に。


・・・「 三世変わらずを性となす 」とも申します。

何度生まれ変わりましても自身の性格はそう変わらないそうですから
そんな、当時7歳の女の子が十数年後、ようよう大学生になったとて
いきなり才気煥発・理路整然! なるわけがない(笑)。

そう、あれは忘れもしない大学2年生の時のこと。
当時 私は西○○バスで通学しておりました。

ある日、足を負傷した友人○○ちゃんとバス停でばったり会い
話が弾み、やがて時間どおりにバスが到着。

友人は痛む足をかばいながら やっとの事でバスに乗車。


・・・実はその友人が座席に座らぬうちから
荒っぽくバスが走り始めたのですね。

大方 私たちがゆっくりとバスに乗り込んだのが
運転手さんの気に障ったのでしょう。


・・・・25分ほどして 大学前に到着。

私と友人がバスを降りようとしました時
あろう事か、運転手さんがドアを開けてくれないのです。

これにはびっくり致しました。

予想していました通り
私たちの乗車時の動作がゆっくりだったとか言って
その運転手さんは文句を言い始めたのです。

最初は私もおとなしく聞いていたのですが、
途中から少しずつ腹が立ってきました。

私たちがふざけて、あるいは悪意でもって
わざとゆっくり乗車したのなら文句を言われても仕方ありません。

私たちが悪いのだから怒られるべきであるし、
きちんとお詫びもするべきでしょう。


けれど友人は、他の乗客に迷惑をかけてはいけないと
痛む足を引き摺って必死にバスに乗り込んでいたのです。

その一体どこに「ふざけ」があったでしょう。


・・・なおも運転手さんは文句を言い続けていました。

そして私も時間の経過とともにいよいよ腹が立ってきました。

友人は私の気性をよく知っていますので
私が爆発せぬうちに(笑)一刻も早くこの場を立ち去ろうとしていました。

けれど立ち去ろうにも
その運転手がドアを開けようとしないのです。


・・・ただ、文句を言われているから腹が立ったのでは決してありません。

この運転手は友人が足を怪我しているのを分かった上で、
私たちがそれでも何とか素早く乗車しようと努力していたのも理解した上で、
それでも文句を言っているのです。


何故か。

ひとえに時間のロスがいやだったから。



・・何と情けない、と思った。

人への思いやりをなくしてまで
こだわりたいものとはいったい何なのだろう。


・・・・そうこうしているうちに
とうとう堪忍袋の緒が切れてしまいました。

いや、切れてはいるけれども
そこでまた ぐっと堪えました。

奥歯を噛みしめながら、それでも穏やかに伝えようと努力します。

「 もうすぐ授業も始まりますので
  降ろしていただけませんか? 」


 運転手は ぎろっとこちらをにらみ
「どっから乗った!」と怒鳴りました。


私自身、表面的には冷静さを装ってはいましたけれども
心の内では やはりかなり怒っていたものでしょう、

そしておそらくは怒りも頂点に達しようとしていたものと思われます。

​そのため言語を正しく理解する能力がいつにもまして減退
「 運転手さん、一体何を言っているのだ!」と思ったのですね。​


「 どっから乗った!」なんて
そんなあったりまえのこと、訊いてくるんじゃない!



そ、そのままの勢いでもって答えました。

「 どっから乗った! 」

( 間髪入れず )

​「 バス停からに決まってるでしょうが!! 」​








「 ・・え?」と呟く傍の友人。

「・・・ 」 宙を見つめる運転手さん。

静まり返るバスの中。






も、もう、あたしゃ怒りも頂点で、声もむっちゃ大きなっとるで!


心の中での悪態はなおも続きます。



​どっから乗った!って、何あったりまえのこと訊いとんねん!

​バス停からに決まっとるやろ!​

あほちゃうか!( 怒 )




                  ​

↑ ・・・あほは君だ。




在学当時の皆々様
こんなひよきちを友として下さり、まことに、まことに有難うございまする。

衷心より御礼申し上げる次第にございます。





・・・上記の発言につきまして、自身の致命的な誤りに気が付きましたのは
それから3日後のことにございました。






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Last updated  2020.03.20 12:33:29
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