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2005.03.15
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カテゴリ:読書

本のレビューを書いても誰もコメントをくれないので寂しいんだけれど、
せっかく読んだんだしレビューは残しておきたい。
さて今回の本は今まで読んだミステリーとはちょっとタイプが違っていた点にはまって、あっと言う間に読めた。
ペーパーバック関連のサイトで知ったこの作品は、サニー・ランドールという元刑事の私立探偵シリーズの第一作目だ。
思春期の娘が謎の失踪をして、その娘探しを依頼されたサニーは、祖父も父も警察官という家に育ち自分も一度は警察官だった。
幼馴染のリッチーと結婚したものの離婚、今はRosieという犬と二人で暮らしている。
このリッチーというのがマフィア一家のファミリーで、警察官とマフィアが夫婦という関係もおもしろいけれど、このリッチーが彼女の生活、仕事に深く関わっている。
謎解きというのではなく、彼女がしっかり持っているコネクションを利用して比較的簡単にその娘はみつかるのだが、その娘ミリーは家に帰りたくないといい、彼女が家で見たことをサニーに打ち明けてから本当の物語がはじまる。
子供のいないサニーがミリーと共同生活をしながら、その年頃にしては無気力で閉ざされたミリーの心を溶かしていくのがFamilyHonorの最大のストーリーだと思う。
別れただんなリッチーとのつかず離れずの関係、そしてゲイの友達スパイクが不思議な味を出していて引き込まれてしまう。
ミステリーと思って読むと物足りないかもしれないけれど、同じように娘を持つ私にとっては共感できる点も多く、考えながら楽しく読めた。
Family Honor by Robert B.Parker (Amazonで買うと安いよ。)

PS.リッチーはいつもリッチーサンボラを思い浮かべて読んだのでよけいに楽しめたのかも。

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サニーとミリーが精神的な面を深く話すシーンがたくさん登場するけれど、
うちの親子もよくそういうことしているな。
娘は私と深く話し込むのが結構好きだし、私に話すことでかなりストレス発散になるという。学校の先生に相談してみても、先生は自信満々で、「こうすれば絶対にいいから私の言った通りにしなさい。」というらしいけれど、自信の無い人に自信満々の人が力説しても暖簾に腕押しやもんな。
高圧的に自信満々に言われるのは自信の無い人には逆効果、何もアドバイスもらわなくても自分のおかれている状況や立場、そして今の自分の気持ちを人に聞いてもらうだけで頭の中が整理できて、新たに自分のことを見つめなおすきっかけになるよね。

ミリーは裕福だけれど愛の無い夫婦の間に育てられていて、あまりできが良くない娘に両親は失望してしまっているというミゼラブルな状態。
娘がいつも言う言葉なんですが、「両親が仲良しなのが子供にとって一番」らしいです。








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Last updated  2005.03.15 13:02:46
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