|
カテゴリ:読書
前にそごうの本屋で見つけたときは「もういいや」と思って買わなかったこの本、
日本で上下とも買ってきた。 そして読み始めたらおもしろくてとまらなくなってしまった。 前作「黒蝿」は、それまでスカーペッターの一人称でかかれていたのが、それぞれ登場人物の視点から書かれていて面食らったけれど、お話のできはいまいちだった。 スカーペッターの年齢などが今一度改められたのもひっかかっていた。 今回の「痕跡」も同じ手法で書かれている。 古巣であるヴァージニアで14歳の女の子が原因不明の死を遂げる。それを調査するために今の検死局長から呼ばれ、マリーノとともに5年ぶりに戻ってくるという出だしだ。 最初、エンジンがかかるまで少しだけマゴマゴしてしまったので、今回も駄作かな?と思ったのだけれど、途中から吸い込まれてしまってあとは一気に終わりまで読んだ。 そして感じたのが、やっぱり私ってスカーペッターもマリーノも大好きだわってことだ。 特に嬉しかったのが、スカーペッターとマリーノの仕事のパートナーとしての関係ができあがっていたということだ。マリーノは相変わらずだけれど、やっぱりこの二人はこうでなくっちゃって感じで、マリーノはもちろんのこと、スカーペッターも少し優しくなってマリーノへの愛が伝わってきたし、私もこの二人が出てくる場面は愛情いっぱいの気持ちで読んでいるのだ。 そして、犯人が誰なのかがわかってくるところなどは、これこそ検死官シリーズだなあと思うような感じで、これまた楽しめるのだ。 最近ちょっとなあという感じだったけれど、これで完全復活してくれたのなら嬉しい。 ただ、この二人以外の主要メンバーはもうどうでもいいかなという気がしたのは残念だな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書] カテゴリの最新記事
|