香港人と結婚してはる日本人奥さんの話によると、
近所に住むお姑さんが（so called Obaba)何かにつけて怪しいスープを持ってきて、嫁に飲ませようとしたり、はたまた子宝にめぐまれますようにってことで息子に飲ませたりするらしいのです。病気したときなども体に良いスープが届くんでしょうね。
今まではこんな話を聞いても、大変やなあ、おもしろいなあと、完全に他人事として聞いていましたが、ついに私達家族も被害に合ってしまいました。

うちのスタッフにはものすごい恐ろしいお母さんがおりまして、彼女＋残りの５姉妹たちはこの母親とうまくつきあっていくために神経をすり減らしているのです。
そんなお母さんがつい先日うちのオフィスにやってきました。
娘と飲茶を食べた後、オフィス近くの乾物屋街を歩いていて、「社長夫婦に漢方スープを作って上げなさい。」ということで、近所で「タツノオトシゴ＋知らない魚」を買って来てくれたのです。たぶんスタッフは「そんなもん社長夫婦が喜んで飲むはずないやん。私もスープの作り方知らないし…やめようよ。」ときっと一度は反対したはず。
でも娘の言うことなど絶対聞かない母親らしいので、「何いってるのよ。作り方ぐらい私が教えてあげるから大丈夫、それに引越しするときにいらないおなべがあるから、あれを持っていってスープを作ればいいわよ。」ということで、結局しぶしぶスープの材料を一緒に買い物したんでしょう。

そして昨日のどしゃぶりの洪水の中、彼女は母親からあずかったでっかい鍋を持って出勤してきました。ずぶぬれだったので私の服に着替えさせて気持ちが落ち着いて、仕事をちょこちょこっと片付けたお昼前、彼女は唐突に「さあ漢方スープを作らなくちゃ」と台所に移動しました。

材料は
「タツノオトシゴ」「細い針のような魚」「柑橘系の実の皮」「何かの実　2種類」
「豚肉」
これらをすべてきれいに洗って、たっぷりの水で２～３時間ぐらい煮るだけです。
味つけは塩のみ

さて、そろそろできたよ。ということで自家製漢方スープに初挑戦！

「う～　生臭い」だんな
「なんか　海臭い、味が薄い」私
「ＯＫら～　漢方スープなんてこんなものよ。健康にいいよ。」スタッフ

このまま飲みつづける気持ちはなかったので、私は、「ごめん、健康にいいのはわかってるけど、塩味だけじゃのまれへん。何か加えてもいい？」と彼女に言うと、
「これは食事じゃないから、ふつうこのまま我慢して飲むものやで」とスタッフ、
でも私はとりあえず、おわんにスープをいれて、塩をぱらぱら、味の素をぱっぱっとかけ、最後にしょうが汁をちょっと加えてみた。
スープとして味は濃くなったけど、しょうがを入れると何かの苦味が増してよけいに変な味になった。とにかくおわん一杯ぐらいは飲まないとねえと思ったので、それは我慢して飲んだ。
だんなは塩と胡椒を入れてたけど、これまた苦味が増す。
塩以外のものを入れると苦味が増すのは何でだろう？

結局、この時は各１杯ずつを我慢して飲んでおしまい。
嫁フェチだんなが夕方来たので彼にもしっかり飲ませていた。
だって嫁が作った初めての漢方スープだもんね。

結局のこったスープは捨てた。
豚肉だけもったいなかったので、甘辛く味付けして卵とじにして、臭いを消す為にねぎをいっぱいいれた。でもやっぱり生臭さがどうしてもとれないのだ。

もう2度と飲みたくは無いけれど、まだタツノオトシゴさんも、針のような魚さんも全部は使い切っていないので2度目があるかもしれない。

香港人と結婚している人たち大変だろうな。
こんなスープがしょっちゅう届いたらブルーになりまっせ。

でもお母さんがくれたお鍋はAmway Queey Cookwareなのです。
ちょっと大きめだけどカレーやシチューを作るのに良さそうな鍋です。
ありがとうございました。


何でも精力アップ、腎機能を良くするなど効能があるらしいです。
ＥＤの人におすすめです。


これらは漢方スープの定番って感じですね。
昨日の洪水のあと、この小さい白いのが道路にいっぱい落ちてましたよ。

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