香港に来てからというもの、たくさんの人に出会った。
最初の頃は娘のお友達のお母さん達が圧倒的に多くて、彼らのほとんどが駐在員奥さんだったので、出会った分だけ別れもあった。
ご主人に転機が訪れそのまま香港に長くとどまることになった数少ない友人も、今年の秋から娘さんが日本の大学に入られるのでついに日本に帰ってしまう。
ご主人がこちらにおられるから年に数回は来られると思うけど、それでもやっぱり寂しいな。
特に子供の年齢が近い友人というのは限られていていつも貴重な意見交換ができたのに、同年齢ということで子供が巣立つ時期も似ている。いずれはちりちりばらばらになるんだよね。
でも音楽友達のほとんどは、これからも香港にいつづけるであろう人たちが多いので、そんなにも寂しくないんだけどね。それにこれからもまた新しい出会いがあるだろうし…

人との出会いを考えていてとても不思議に思うことが一つある。
私が音楽仲間の一人から水泳のコーチの仕事を紹介してもらったのは5年前。
その年、水泳同好会をまとめていた人のだんなさんが友人のお客さんだっけ？
あの時はコーチのアシスタントと言う感じで軽い気持ちで仕事を引き受けた。
でも実際は日本人で水泳を教えられる人というのは香港内にそんなにいないみたいだし、
誰もが水泳同好会の条件をのんでくれるわけではないという点に気づいた。
3年目ぐらいからコーチの手配もまかせてもらえるようになって、偶然にも私のホームページを通して知り合ったＯさんが水泳の経験があるということがわかって、彼女に急遽お願いして手伝ってもらい始めた。
ちょうどその頃、シンガポールから香港に転勤で来られる人がやはり私のホームページにいらして、お子さんの学校のことなどでメール交換がはじまり、彼女が文部科学省認定の水泳講師の資格があって香港で水泳を教える方法はありませんか？という内容のメールが届くまでに時間がかからなかった。
なんと好都合なんだろう。だって、私達は日本人できちんと指導できる人を探していたからだ。彼女が赴任後すぐに水泳指導に加わってもらい楽しい1年間を過ごした。でも残念ながらご主人の仕事の都合で1年で日本に帰ってしまわれたけど…
でもＯさんつながりで今手伝ってもらっているＫさんが助っ人としてあらわれた。これはＯさんの人脈の広さに感謝感謝
Ｏさんも結局日本に帰ってしまったので、今はＫさんと私、そしてずっと前から手伝ってくれている香港人のＰちゃんと3人で続けているけど、なんと今年助っ人として、またまたブログを通じて知り合った人が手伝ってくれることになった。
彼女とのちょっとした会話の中で体育大学出身であることがわかり、ひょっとしたら水泳指導の経験はないかなと思って聞いてみたら、ビンゴ！
昨日初めて手伝ってもらったけど、私が感じたとおり、子供の扱いも水泳の指導にも慣れておられるようで、そして何よりとても素敵な笑顔で教えてくださることがわかった。

こうして、これまでの3年間、コーチの手配にまったく困難をきたすことなくやってこられた。香港にいると人との出会いって唐突で予期していないものが多いけど、そこからこんなつながりができていくことは本当に不思議だなと思う。
これからもこんなラッキーがずっと続くとは思えないので、今までこうしていろんな人と出会えたことに感謝しよう。ありがとう

これからも出会いはあるだろうし、別れもしっかりやってくる。
日本人学校の廊下の壁に素敵な言葉を見つけました。

「出会いがあるから人の世は素晴らしい。

別れがあるから人の世は美しい。」

親の転勤、毎年すごい数の生徒が出たり入ったりする。
その場所にふさわしい素敵な言葉だと思う。


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