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カテゴリ:香港生活
昨日 水泳の仕事から戻ると 高校の先生をしている義兄から娘あてに教科書が届いていた。
以前日記にも書いたけれど 日本の大学も視野に入れているため教科書をお願いしておいたのだ。 勉強し易いように教科書ガイドも同封されていておおいに助かる。 送ってもらったのは、彼女がとても見たがっていた生物の教科書、数学1、現代文の3冊だ。 数学は今のところ必要ないと思う。 現代文は国公立を受験するためには必須ということで送ってもらった。 (今はそんな大それたことする気はない) 生物は書いてある言葉が違うだけで彼女が日頃学んでいるものとそれほど変りはない。 驚いたのは数学かな? 私が高校生のころの教科書にくらべてかなり薄っぺらい。 内容もはしょってあるのかな? 私は数学アレルギーなのでパラパラと見ただけですぐ閉じたけれど、 ひょっとして今から勉強しなおせば理解できるかもな。 そして最後に現代文にどのようなお話がのっているのか、ワクワクしながら開いてみた。 私はあまり文章力がない。 本は好きでたくさん読んだけれどあまり肥やしになっておらず、 2文字、4文字熟語などは文章を書いていてもほとんど思い浮かばないし、 辞書をひらいて名文を書こうと思ったこともないので進歩もしない。 でも教科書を開くと、意外に難しい内容のものが多いし、出てくる漢字の中にはたくさん読めないものが含まれていた。 以前 友人と話していたとき「山月記」という中島敦という人が書いたお話が話題に上がった。彼女は高校生のときにやはり現代国語の教科書でこの話を知りおもしろいと感じたらしい。偶然にも彼女の娘さんもこの話を教科書で読みおもしろいと感じたらしい。「やっぱり親子やなあ。」というオチだったのだが、この話、この教科書にものっていてさっそく読んでみた。 人間がおちいりやすい心の深い部分をうまく描写してあっておもしろかった。 有名な詩人になって有名な詩を残す為に働くことをやめ、人との接触もできるだけとらなかった人がある日虎になってしまう話だ。 ざっと読んでみたけれど、結構難しい漢字、言い回しがたくさん出てきて、中には読めなかったり、意味がわからないものも結構出てくる。 私のまわりには学ぶ為の材料がいっぱいあったのだなとふと感じた。 若い頃、たくさんの美しい言葉にふれ、難しい表現の仕方も習っていたんだな。 すべてきちんと吸収していたら、きっと今ごろもっと賢くなって、同じブログでもメリハリのあるかっこいい内容に書いていたに違いない。 まあそんな単純な面だけではなく、きっと人生そのものも違っていたんじゃないかな? 山月記を読みながら自分の人生と照らし合わせ、かなり情けなくなってきた。 もっと勉強しとけば良かったよな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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