"Bare Bones" Kathy Reichs
昨日に続いてまたペーパーバックのReviewです。こういう日記ってコメントがほとんどがつかないので、読み手にはおもしろくないんだろうな。でもせっかく読んだんだし書いておこう。前回に続いて検視官の仕事をしているDr.Tempのミステリーです。知り合いの娘さんが生んだとされる赤ちゃんの焼死体が見つかって事件ははじまる。娘さんとその彼は行方不明それと並行してDr.Tempがピクニックに出かけた場所で愛犬が骨をほりおこす。よく調べると熊の骨がほとんどだったけれど、人間の骨もまざっていることが判明する。そして、飛行機事故がおきて、どうして飛行機が墜落したのかを調べるために遺体を解剖する。赤ちゃん殺し事件、熊の骨事件、飛行機事故、この3つが絡まりあいながら事件の真相が明らかになっていくのだけれど、前回の作品と違うのは登場人物がやたら多いこと。登場人物が多いのはめちゃくちゃしんどい。誰が誰なのか、何をしたのかなどがこんがらがってすごく苦労したことと、今回はMedicalTermがものすごく多くて辞書無しで読みすすめることが困難だったことで、最後まで読めたときは本当に嬉しかった。寒い冬の毎日、父の病院に通うこと以外はそれほどすることもなく、こたつに入りながら辞書をひきひき読みすすめていくことができたのは良かったな。この人の作品は前回もそうだったけれど、狭くて暗いところに閉じ込められるというのが多いな。その辺で85%ぐらいは犯人がわかっているのだけれど、なぜ殺したのかなど理由がよくわからなくて、それを最後の数ページで後日談として明らかにしていく手法も同じだった。まあわかりやすいといえばわかりやすいのだけれど、その分、読んでいる最中はいろんなことがありすぎてすごくわかりにくい。もうちょっとすっきりしているともっと読みやすいかな?でもこの人のペットの書き方が結構好きだなあ。