カテゴリ:大切な人と
友達に教えてもらって
ダライ・ラマ法王が 旅の途中、日本に立ち寄る際に 震災の四十九日特別慰霊法要をしてくださることになったと聞き 参加してきました。 感謝です! 会場となる護国寺には予想通りに 参集する人であふれていました。 境内には大きなモニターが4台設置され 本堂の中の様子が映し出されるようになっています。 そして法王をお出迎えするために スタンバイをする僧侶の皆さま。 友人と私は 桜の樹冠の下に座りました。 朝からの初夏を思わせるような日差しと輝く空が 少しずつ湿っていき 開催少し前になって アゲハ蝶やモンシロチョウなど、蝶が表れて、 頭上をかすめるくらいに、 近くまで何度もやってきました。 「亡くなった人が来ているんだね」と友人が言います。 そして そろそろいらっしゃるはずと 皆が首を長くして眺めていた方向ではなくて 思いがけない現れ方で ダライ・ラマ法王がお見えになりました。 車から降りてすぐ 合掌して 参集した人々に礼をされます。 もうね、そのお姿が、 とっても謙虚で 親しみやすくて普通のおじい様なのですが(笑) やっぱり違う! すごい人は違う! と言葉にしていました。 それで、ごめんなさい~。 私には お姿を写真に撮れませんでした~。 読経の後 お言葉をいただいている間に ぱらぱらしていた雨が ついに本降りになってしまいました。 袈裟と同じ金色の傘を持った若いお坊さんが 私の横を通って本堂に向かいます。 「この雨、法王がお帰りになるときにはやむんでしょうね」と友人。 「うんうん、そうね」と、うなずく私。 そのあとで、 本当に 法王が本堂を出られるとき ピタリといっていいくらいのタイミングで 雨がやみました。 友人と私は、 感心してうなずき合ったものです。 小さな奇跡が起きている。 法王が 普通に なさることをしながら 奇跡を起こしていることに 気づけるのが嬉しいと思いました。 そしてそれを 分かち合える友人と一緒で 本当によかったと思っていました。 法王をお送りして、 本堂へお焼香に向かいます。 お焼香の香炉に、菊の花。 初めて見ました。 花弁の白が心に沁みていきます。 この日、ご本尊の天然琥珀如意輪観世音菩薩様の像が 特別に御開帳になっていました。 そして その本堂で ストレートに心に飛び込んできたのが こちらの観音様 原田直次郎の「騎龍観音」でした。 東京国立近代美術館で何度も見ているのに 全く違う生命力と存在感で 私の眼はくぎ付けになっていました。 ねえ それから 信じられないくらい明るく空が晴れ渡って あの雨は 気持ちが届いたという涙雨? そんな話をしながら 久しぶりに 身も心も すっきりと明るく 気持ちよい夕方をを迎えていたんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月30日 01時56分48秒
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