ほんまかいな
さっきNHKのBizスポという番組を見ていた。IMFの理事にインタビューしていた。「ガイトナー財務長官訪欧の目的は何でしょうか?」「アメリカにとってはユーロ安が進むと競争力が低下するのでユーロを買い支えるための話し合うのだ」私は???と思った。IMFにとってはユーロを支えたいとは思うだろうが、アメリカ政府にとってはユーロ不安が高まる事で米国債が買われて、国内の長期金利が低下して万々歳のはずだ。さっき22:30に発表された4月中古住宅販売数は予想の42万件を大きく上回る51万件だった。とたんに90.25前後だったドル円が90.70付近まで買われた。アメリカにもソブリンリスクはある。フレディーマックとファニーメイの債券(MBS債券)をFRBが既に1.5兆ドル近く買い支えている。これに対して貸倒損失を計上するに至るとアメリカ中の銀行が日本の1997年末頃の状態になるはずだ。当時、私は某建設会社の経理課長だった。住友銀行が8800億円の赤字決算をした時、そんな巨額の赤字を出してよく潰れないもんだと驚いた。当時日本最強の銀行だった住友も資本金と資本準備金併せて2兆円の内部留保を全部毀損してしまったのだから・・他の銀行は推して知るべし・・だった。ガイトナー訪欧の目的はヨーロッパの銀行が破綻しないために流動性を確保し、信用を供与するための話に決まっているのだ。ドイツやフランス、イギリスのメガ銀行が転けたらアメリカや日本や中国もタダでは済まない。23:00にアメリカの原油在庫統計が発表された。在庫が先週と比べて246万バレルも増加した。原油価格は70.45ドル前後であったのが70.70ドルに値上がりしている。普通なら1.5ドル位値下がりするはずである。資源国通貨が売られるはずである。が、現実は逆だ。豪ドル・カナダドル・英ポンドが上昇している。これは世界的な金融緩和が行われるとマーケットが読んでリスクテイクの方向に動いているようだ。今夜のFXも乱高下がある・・と思う。