ハードウェア依存
先日、私は圧力鍋を入手していろいろ試している。最初に作ったのは塩昆布だった。短時間で昆布が柔らかくなって成功。今まで私は削りぶしのダシを好んで使ってきたが、これからは昆布を使うことが増えそうだ。ダシを取った後の昆布を塩昆布にするからだ。カレーを3回作ってみた。1回目はジャガイモや人参を大きい目に切って炒めてから炊いてみた。すると人参が柔らかくなるまで炊いたらジャガイモが煮崩れてしまった。野菜の甘み・うまみが出てとても美味かった。2回目は人参を小さめに切って煮込み時間を短縮してみた。すると味はイマイチになった。3回目は徹底的な手抜きを試した。たまねぎを乱切りにして水といっしょにジューサーでドロドロにした。イモとニンジンをスライサーで細かくして最初から煮込んでみた。圧力鍋の加圧水蒸気圧だけで調理できるかを試した。すると野菜の甘み・うまみがない失敗作になった。野菜は炒めてから煮込まないと味にならない、見た目を気にしない方が良いの2点の教訓を得た。圧力鍋によって時間とエネルギーを節約できる。だが手間を省くことはできない。ハードウェアを得て成功するともっとラクしようと試みる。どうしてもそれに依存するようになる。日露戦争の後、日本は大砲巨艦主義に陥った。昨日くら寿司に行くと、色の変わったハマチが回っているのを見た。鮮度くんを導入したのは大正解だ、と思う。しかしネタの鮮度が落ちにくくなった事に慢心しているのだな・・と思った。