石炭火力発電所がなぜ建設されないのだろうか?
311以降、原発が止まったためLNGの輸入が増えてわが国の貿易収支は赤字になっている。これは国富の流出である。1995年以降日本の労働者の総所得は減少に転じている。その最大の理由は石油や鉄鉱石などの資源価格が高騰したために、先進工業国から資源国に所得移転が生じ、国内産業の付加価値が減ったためである。311以降それが加速して日本は窮乏化していっている。私は原発を再稼動しろというのではない。もっと効率の良い手がある。○既存の電力会社以外には石炭火力発電所の建設を政府は認めていない。この規制を緩和しろ○石炭をガス化してコンバインドサイクル発電に使うべきシェールガス開発がアメリカ・カナダ・ポーランドなどで行われている。とはいえ海に囲まれた日本では液化して輸入すると輸送コストが高い。それに比べ石炭をバラ積み船で運ぶと輸送コストはガスの1/10以下ですむ。また液化することで質の低い石炭を綺麗に燃やすことができる。亜瀝青炭で1トン2000円、褐炭は600円くらいだ。埋蔵量は無尽蔵で急激な値上がりはないだろう。もっともコンバインドサイクル発電所は建設費用が高い。燃料代が安いというて発電コストが安いとは限らないのだが、肝心な事は建設費用が高くてもそれは全部内需になる。国が金をばら撒いて景気浮揚しても持続しないことは90年代以降の日本経済を見ればわかりきったことだ。それより民間が巨額の設備投資をすることこそ持続的な景気浮揚につながるはずだ。なぜこれを政府が止めているのか・・全く理解できない。