カテゴリ:囲碁・検討
今夜、幽玄の間でこんな碁(総譜)を打ちました(向先、白中押し勝ち)。
相手がずいぶんヘボい手を打ってくれるので温泉気分で、局面図1・実戦(54~58手)とやってしまいました。 白1はもう勝ちました店じまいしますという手です。黒2と守ったのに対し、白3は裏口が開いていますよ~という当然の一手でした。ところが白5が酷かった。敗着になるべき手でした。 NHK杯で大竹先生の解説を聞ききますと、「この手を打った人とこの手を打った人は別の人なんですよね」という言い方をされる事があります。 「碁というのは、その人それぞれの考え方でどう打ってもいいですけどね。前に打った石、打った時に考えていた事を大切にしないといけないんですよね」 この碁の場合、白1と白5は別の人でした。当然、参考図と打たねばなりませんでした。 この碁は黒83のサガリが敗着でした。局面図2・実戦(82~86手)をご覧下さい。 黒2とサガったために白5まで活きてしまいました。 局面図1の白の無理が通ってしまったのでした。 参考図2と打たれていれば白の首は飛んでいました。 参考図3の白1(実戦116)に対して黒は2と受けるよりありませんでした。白の狙いは3~5と儲けたた上で、まだコウにする手が残っていますよ。手入れしなさいヒッヒッヒ・・という注文だったのですが、実戦は黒が受け損じたために黒の大石が危なくなりました。 それで最後の参考図4をご覧下さい。 白130で取りに行ったら、どうなっていたか・・という図です。 結論は「取りにいくべきだった」という事です。まぁ実戦心理は優勢の局面で取りに行って、自分の地になるはずの所へなだれ込まれると、仕留め損なったら逆転負けします。 まぁでもこの位、わかりやすい局面ではばっさり斬りに行かないといけませんでした。 この碁の反省点は、「この手とこの手は別の人」をやってはいけないという一事に尽きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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