ＨｏｋａｒｒｙＷｏｒｌｄ

 【大根横丁】の続き

【上野駅８と１/２番線】

Hokarryは上野駅の改札の前で迷っていた。

白立冬は切符に全部書いてあると言っていたのに切符には

『上野駅発・北倭都行き銀河鉄道８と１/２番線』としか書いてない！

しかたないので、おそるおそるその切符を自動改札機に入れてみると、

そのまま通過できた。

とりあえず、８番線のプラットホームに行ってみる。

「すいません、８と１/２番線ってどこですか？」

駅員に尋ねても不思議そうな顔をされるだけだった。

そんな様子を見ていた清掃員が箒で床を掃きながら近づいて来て

「Hokarryさん、８と１/２番線はその柱に向かっていけばいいれす！」

「えっ！どうして僕を知っているの？」

「その、頬のうずまきを見ればわかりますれす。お会いできて光栄れす。」

「・・ありがとう。この柱にいけばいいんですね？」

「そうれす！真っ直ぐ進むれす。」

「助かりました！あの・・」

「私は例例野零というれす。」

会釈をしてHokarryは柱に向かって歩き始めた。

ぶつかるー・・・まだ歩いている。

そこには侍のかっこをした人や山伏のかっこをした人でごったがえしていた。

ホームに停車していた蒸気機関車に『北倭都行き銀河鉄道』と書いてある。

車掌が近づいてきた

「ようこそ、Hokarryさん、車掌の噛羽羅です。運転手は序晩荷です。」

白立冬

※　登場人物

Hokarry堀田
　　　　　主人公。11歳。妖術学校の1年生。頬に渦巻き（うずまき）の傷！

弾古扉（だんふるどあ）
　　　　　北倭都（ほくわつ）妖術学校の校長。

白立冬（はくりっとう）
　　　　　森の番人。大男。

バカボンモード（例のあの・・）
　　　　　最強の闇の妖術師　

北倭都のあ４つの寮

桃・・・勇気のある者の寮。犬・きじ・猿を従えるもの

金・・・力持ちの者の寮。熊を従えるもの

浦・・・賢き者の寮。亀を従えるもの

龍・・・狡猾な者の寮。竜を従えるもの