つづき(2)
(2)一部保険になっていないかどうかこれも聞きなれない言葉ですよね、「一部保険」なんて。ここで1つクイズです。Q:本来2,000万円の建物に、1,000万円しか保険をつけていませんでした。ところがその建物が火災に遭い、半焼してしまいました。さて、この場合、火災保険でいくらおりるでしょうか?A:下の3つから選んでください。1、1,000万円2、700万円3、500万円さて皆さんはどれを選んだでしょうか。答えは「3、500万円」です。私が初めてこのことを知ったときは驚きました。どうしてそうなるのか。本来2,000万円の建物に1,000万円しか火災保険がついていなかった。つまりこれは「本来かけるべき保険の半分しかついていなかった」ということです。これが「一部保険」という意味です。そうなると、実は保険会社はどう考えるのかというと、「1,000万円に対して半分の」500万円しかお金を払わない、ということになってしまうのです。ちょっとわかりにくいですかね。保険用語ではこれを「比例てん補」なんて言います。(難しい言葉ですね)保険会社の言い分としては、「ちゃんと2,000万円分入っている人との公平性を保つため」といっていますが、分かりにくいですよね。ただ実際に払うのは保険会社ですから、補償の額がしっかり設定されていないと、つまり「一部保険」になっていると、ちゃんとお金がもらえないようになっているのです。じゃあ、一部保険にならないために、つまりちゃんとお金を受け取れるようにするにはどうしたらいいか。それが次です。次は6日の日記へ飛びますが、(3)補償額の決め方(評価の仕方) になります。