週末は田舎で野良仕事。

今から2年前の2021年11月12日。予約しておいた秩父市の健康診断を受けに市民会館に出かけた。

検診では便潜血、喀痰検査、胸部レントゲン検査は毎年申し込んでいる。以前、良性の大腸ポリープが見つかって内視鏡で切除したことがあり、現在は辞めたが以前タバコを吸っていたから大腸がんと肺がんには注意している。

申し込み時、たまたま前立腺がんの腫瘍マーカー検査も300円の追加でOKだったので、70歳になったことだしそれまで一度も前立腺の検査は受けてなかったこともあり、何の気なしに申し込んだ。
通常の血液検査も検査項目に入っているのて、少し多く血液を採取するだけだった。

12日後の11月24日午後。
3ヶ月に一度の歯科検診を終えて支払いしている時に突然、保健所から電話が入った。
『前立腺腫瘍マーカーのPSA値が高いので、至急保健所まで来てほしい』旨のこと、不安に思いながらその足で保健所に向かった。

示された問題のPSA値は《10.0》ng/mL。その場ではこの数字がどうなのかは全く判断出来ず当惑するのみ。
急いで市内の泌尿器科に行くように指示されて、生まれて初めて泌尿器科医院に行った。

中年の元気な男性医師が前立腺の身体内の位置や機能を図解で説明してくれてから、腹部エコーと採血をした。エコーでは前立腺の大きさが示されて通常の大きさとのこと、採血はPSA値を診るためで結果は後日来てくれとのことだった。

帰宅してからは前立腺と前立腺がんについて、一心不乱にネット検索して調べた。
PSA値の10.0、この値はグレーゾーンとレッドゾーンの境界でがんの疑いがあり、但しPSA値は前立腺肥大や前立腺炎の炎症でも高くなることも多い、とあった。

ただ、自分の中では歳のせいからか、やや頻尿気味ではあるけれど、尿の出が悪くなるとか、残尿感があるとかは無かったので前立腺肥大ではないな、と何となく思った。

12月2日
PSAの値は《11.0》。上昇していた・・。ガックリ。

がんの疑いが更に出てきた。直ちに医師が埼玉医大病院に電話を入れて診察の予約を取り、紹介状を書いてくれた。

12月21日午前8時。
クルマで日高市の埼玉医大国際医療センターへ。

この日から長きにわたる通院が始まったのだった。

👉🏼　つづく

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