しんじつ
最近暑すぎるでしょうよ。明日からのコミケは大丈夫かねぇ。上遠野さんのアウトギャップの無限試算を読了。ソウルドロップシリーズの最新刊。ペイパーカットを挑発するマジシャン、柿生太一と彼等を巡る物語で、ハッキリとしない何かを中心に物語が展開していく。何が狙いで何が嘘なのか。何が真実で誰が誰の上に立っているのか。最後まで曖昧で、最後に明らかになる。今回は読後感が非常に良かった。さっぱりと何もかも吸い込まれて、誰も彼もが過去に執着しなくなったが、しかし彼らは何も得ていないのだ。盗まれてもいないのだ。恐ろしいのは、何も持たない登場人物の少年が何かを得た時に、一体何が生まれるのかという事で・・・って読んでない人にはまったく何を描いてるか分からないでしょうけど、とにかく面白かった。とにかく、描いた数が足りないんだなあと痛感してる最中。