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以前より購入を控えていたブランドがいくつかあって、それらは「レインスプーナー」「レミニッセンス」「パイナップルジュース」「トリリチャード」「パラダイスファウンド」というラインアップだったんですが、なぜそれらのハワイアンが私の嗜好にそぐわないのかというと、まずサイズがまんまアメリカン。 例えば私の体型でMサイズなんて表記を日本製の感覚で買っちゃうと、即チンピラ君の出来上がり。 身長170前後、体重60KでXSがまだ余裕があるっうのはどういうこと? 私は長年アメリカに住んでいたけど、決してそんなにでかい奴ばかりじゃ無かったよ。 実際バーなんかに行って人間観察してても、私と変わらない体型の奴らが普通に沢山いたし。 確かに横幅というか、体の厚みみたいのは欧米人の方があるけど。 それとなんといっても襟の形状。袋襟ではなく縫い目が表面に出てる普通襟、しかも小ぶり。 酷いのはアイビーまで意識しちゃってご丁寧にボタンダウンになってたり。 これは以前からしつこいほど言ってますが、ハワイアンというリゾート着の持つおおらかな雰囲気をぶち壊しにしている。 そのような理由から上記のメーカーのハワイアンは全く眼中に無かったんですが、では何故今回Paradise found社の物を紹介するかというと、実はここのメーカーも細部にこだわったヴィンテージレプリカのラインアップを出していたということに最近気が付いたからなんです。 リサーチ不足だったために、前世紀に学んだ薀蓄を頼りにしてしまっていたのがいけなかったようで、実はその他のメーカーも現在ではマイナーチェンジを繰り返し、私の嗜好に適うラインアップの製品を世に出していたりするようです。 写真の一枚は月下美人とホノホノの花がモティーフになっている。1950年代のカリフォルニア製ハワイアンの復刻。 オーバーオール柄だが、生地の取り方が面白くて前身頃に斜めのラインでフラワーが並ぶ配置になっている。 オーバープリントで仕上げられている。 写真だと色味が濃く出てしまっていますが、実際はもう少し薄いくすんだサックスブルー。 今から初夏にかけて似合いそうな一枚。 ポケットの柄合わせあり。 ボタンはバンブー。 袋襟のロングポイント。 サイズは日本向けに作られており、写真のものはMサイズ。 実寸は襟下着丈68cm、肩幅47.5cm、脇下身頃58cm位。 タグは昔からあるデカタグ、レインボーイラストの物ではなく、小ぶりでヴィンテージを意識して作られた物が付いている。 聴くところによると、生地のプリントは日本で行なわれており、それをハワイ、中国のどちらかの工場で裁断、縫製しているといいます。 以上に事柄を念頭に入れ考察してみると、復刻柄ハワイアンシャツがもっとも売れるであろう日本というマーケットを視野に入れ作られたラインで、さらに推理を働かせると、日本に商談に訪れた営業企画部の人間なんかがSun Surfの大当たりを目の当たりにして、「どうせ生地を日本で作っているのだから、日本では日本人の嗜好に合う物をそのまま作って売ったらどうか?」なんて流れから生まれたシリーズかも知れません。 実はこのシャツはオマケ、というか、三枚セットで販売されていた中の一枚で、私の一番欲しかった柄では無い。 欲しかったのはパイン柄のボーダーで、それを目的に購入したんですが、三枚で一枚買うよりも安く付いた。ラッキー。いわば黄門様に付いて来た角さん助さんみたいな。 これと残りの二枚はある実験に使おうと思っています。 実験といっても乾燥機を使用してその縮み具合を見るだけなんですが、中には興味のある方もいらっしゃると思いますのでまた結果報告したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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