スピーカーの激戦区ヨーロッパで、国産スピーカーで始めて絶賛されたD-302E、D-312Eの低域容積拡大モデルです。一聴してすぐ気づくのが、ノイズの少なさ、音離れの良さでしょう。世界的にもまだ採用例が少ないリング型ツィーターが、音楽に有害な分割振動を、抑制しながらかつ可聴帯域外へ押し上げ、曇りの少ないクリアな音を奏でているようです。ノイズが少ないということは、各楽器の音色が正確に出やすくなり、あまり大音量でなくても密度の濃い音体験をリスナーに提供するということです。低域も容積拡大によりうまく大画面に対応しています。スピーカーの性能はサイズで決まるものではないとつくづく思った視聴でした(途中で視聴レポートを忘れしばし聞き入りましたが)。特にあまり大きくない音量でも、とにかく高音質で楽しみたい方に非常にご推薦できます。
※さすがヨーロッパの方はクラシック音楽で耳が鍛えられているようで、早い段階から高評価しているようです。
ホームシアター工房 加藤 明
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