7/29(土)、7/30(日)でイクリプス視聴会を行いました。(これを書いている時点ではまだ開催中ですが・・・)色々なメーカーが原音再生と言う所に標準を置いて製品作りをしていますが、この価格(TD510Kで定価92,400円)でそれを実現しているのはイクリプスが唯一でしょう。タイムドメイン理論によって従来あったスピーカー固有の響きを排除することによって音楽メディアに記録されている音楽波形を忠実に再生することができる。細かな信号が明確に見える(!?)ようになり、空間表現がグーーンと上るのです。リアルな音が好きな方は一度体験するとわかると思います。究極のモニタースピーカーです。
ミュージシャンやエンジニアの方々がモニタースピーカーとして使用しているのもうなずけます。もちろんスポンサー契約でただでもらっているわけではないようですよ。。。音作りでの粗探しには最適すぎるほどですし、ステージのモニターとしても自分の音がリアルに返ってくるのとそうでないのでは創造力にも違いが出てくる事でしょう。今まで違和感を感じていた耳の良い人が納得するそんなスピーカーですね。
でも、全てにおいて完璧であるかと言うと言い切れない。CDやDVDを何枚か視聴しましたが向き不向きはあるようです。例えば小編成のアコースティックな楽器をメインとした音楽など(ジャック・ジョンソンやダイアナ・クラールなど)は◎。ギターやシンバルの余韻が終わりまで聞こえる。情報量が多くS/N比が非常に高く感じる。音はクールだけど・・・。R&B系の打ち込み半分、ナマ半分的なもの(KC&JOJO)も◎。音の切れの良さがスピーディーで合う。音が重なり合う所でも分離が良く一つ一つの音が見える。クラシックの場合オーケストラなど雄大な音楽ではスケール感がちょっと物足りないかな。。映画の場合もさすがに細かい音の再現力は素晴らしい。エネミィーラインとかのドッカン系の映画でも爆発の後の小石の散らばる音であったり、空気の移動音であったり、何回も視聴しているソフトでも「えっ?」と思うような音が聞こえてきてびっくりします。
今回、サラウンドはスタンドで耳の高さで視聴したので、高さの表現は今ひとつもの足りなく感じました。普段サラウンドは4本で天井設置で聞いているので、窮屈に聞こえてしまう。天井が低く、頭に圧迫感を感じました。それは天吊にすれば解消するでしょうけど、基本的にスピーカーの特性からコーンから出る直接音をメインにして間接音はできるだけ少ない方が発揮できるはずなので天吊にして間接音が多くなると、どーかな???キャラクターが変わってしまいそうです。
結論を言うと、
・CDやSACD、DVD-AUDIOなどを腰を据えて聞きたい人
・アコースティックな音楽が好きな人
・この丸い形に母性を感じる人
にはオススメ!です。
・音は迫力だ!という人
・映画館の音が好きな人
・YAMAHAのDSPが好きな人
にはオススメ!できません。他のスピーカーをオススメ致します。
僕はCDを聞くのも、映画を見るのも、音楽を作ったりするのにも使いたいなと
思うのですがマルチチャンネルをスタンドで立てると何か
人体実験でもされている気がして落ち着かない・・・www
結局は好みの違いですね。
僕はどちらの好みの方も支持wします。
このデザインも人気の秘密です。登場した当時は誰もが「目玉のオヤジ」と呼んでいましたね。今ではそんな失礼な(水木さんすいません)事を言う人もいない・・・・かも。実際、TD510のカタログにあるような洒落たバーやベッドルームや美容院などの商業施設にもOKですね。カラーもホワイト、シルバー、ブラックから選べます。
もう一つの話題の商品がこのTD725swです。タイムドメイン理論はサブウーファーにこそ有効であると確信しました。スピード感や音の輪郭の明瞭さはピカイチです。
ホームシアター工房 田中雅史