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最終回の昨日、古典を中心に語った。
実際のところ、「愛媛」という県名は古事記からとられているし、 衣通姫(そとおりひめ)伝説も古事記では松山に縁があることの なっている。 万葉集には、松山の歌が歌われている。 ちょっと拡張すると、土佐日記は、土佐から京へ帰るのが 海賊におそわれそうで怖いよお、という日記だし、 源氏物語には、空蝉のだんなは伊予守で、源氏との 会話の中に「伊予の湯桁」という言葉も出てくる。 平家物語の鵯越行こうはずっと瀬戸内海の話。 もっと前に伊予の海賊の反乱が平家滅亡の前兆だった、 という記載もある。 こういう話を1時間ほどした。また、先日、「平家物語 扇の的」で 市長賞をとったぽんちの暗誦の様子をプロジェクタに投影して みなさんに見てもらった。このあたりは単純な自慢話だったけど・・・ 後半は、松山市から送ってもらった地図をみながら 松山の観光案内をした。つい力が入り、微にいり細にいり 説明したら、ほとんど時間がなくなっていた。 「海辺のカフカ」で高松が舞台となっていることからのつながりで 村上春樹の「1Q84」をとりあげ、1Q84のQはQuestionのQかも しれないから、と1084、1184、1284、、、、1984まで 年表で調べたことを語った。 ものすごく期待した目を向けられたが、 「1184に鵯越、1984は村上春樹氏自身が世界の終りと ハードボイルド・ワンダーランド」を書いてた時期だ、と話したら 思いっきりうけた。 また「海辺のカフカ」の初版本は、いろいろと間違いが指摘され 第2版から書き換えられているので、西田公民館所蔵の初版本は 貴重です、と宣伝した。 「坂の上の雲」という題名についての私なりの考察を語ったあと、 松山と郡山、という二つの故郷についての私の思いをこめて 「ふるさと」を歌った。三番を歌ったら、涙が出た。 閉講式で、受講生代表の方が、レジュメにはほんの数行の 項目しか書かれていないのに、こんなに中身の詰まった講座は 初めてだった、とおっしゃってくださった。 アンケートを見ると、とても好評だった。 安心した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年12月15日 06時48分30秒
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