ほんだらかんだらと仲間たち

昨日は、福島県立高校の合格発表の日だった。

昨年は、震災直後で合格発表が２日延期になった。

上の子の学校は、合格発表の日に応援団による勧誘を兼ねた
応援演舞が行われるのだが、昨年は、高校生は登校禁止だったので、
勧誘も応援団の演舞もなく粛々とした中での合格発表だった。

この日、学校までの道路がものすごく渋滞していた。
ガソリンスタンドに並ぶ車の列もあったが、そのほかにも
渋滞の理由はあった、とあとから聞いた。

それは、原発の爆発・建屋崩壊による放射能の心配から、
東電関連の家族、自衛隊の家族などにうちうちで新潟まで逃げろ、
という知らせが入り、その情報をつかんだ人たちが郡山脱出を
はかったのが１５・１６日だった、というのだ。

私達はそんなことは何も知らされておらず、ガソリンの節約のために
極力徒歩で外出していた時期だ。

しかも、放射能から身を守るために方法、というのが笑ってしまう。

花粉症と同じで、つるつるの材質のものを着て、帽子・マスクをして、
外出から戻ったら、玄関でほこりを払うこと。

これじゃぁまるで、戦争中に本土上陸に対抗して竹やり訓練をするようなもの。
焼夷弾による大規模火災への対策として、バケツリレーの練習をするようなもの。

もしこれがまともな放射能対策、というのなら、今の私達の苦しみは何なんだろう？
いずれにしても、今年は祝賀に満ちた合格発表だった。

多くの高校生が部活の勧誘を行い、応援団は演舞をした。肩を痛めており、
きれいな動きではなかったが、楽しげに動いていた。