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カテゴリ:お局真紀子の素敵な毎日☆生活編
さかのぼること4年半。2月に入って間もないころ。 小6だったりんごは、中学の制服を買いに行こうと、私と一緒にデパートに行った。時期が早かったので、デパートには、専門の店員だけがいた。いかにもプロフェッショナル、という立ち姿で、私たちが近寄るとにこやかに応対してくれた。 「どちらの中学ですか?」 と聞かれ、学校名をうれしそうに答えるりんご。 「あぁ、それなら標準体ですね。こちらにどうぞ。」 と中に通された。上着やトレーナーを脱いで、りんごは待っていた。 「中学に入ったあとで、簡単にサイズ変更できるタイプがいいです。」 と差し出された制服。 サイズ的には、さすが、プロ、と思わせる、2サイズほど大きめのもの。 ただ、りんごはそれに袖を通そうとしない。 「どうぞ」 とにこやかに差し出す店員に、私は何と声をかけてよいのやらわからなかった。 りんごは一言。 「私は女子です。」 店員は真っ赤になってあわてて学生服を引っ込めて、女子用の制服を出してきた。 せっかく楽しみにしていた制服購入の出鼻をくじかれた感じで、がっかりして、別の店に行った。そこでも同じ応対をされるとどうしようか、と内心びくびくしていた。 応対に出たのは、以前住んでいたアパートのご近所の人だった。 「あら、もう中学生になるの?大きくなったわね。」 と、女子用コーナーに連れて行ってくれた。 そちらの店で制服を購入したのは、言うまでもない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年10月17日 13時35分57秒
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