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カテゴリ:お局真紀子の素敵な毎日☆摩訶不思議編
数日前のこと。
上の子・りんごを助手席に乗せて、車で買い物に出かけた。 いつも通る道。見慣れた風景の中を走った。 交差点の先は、以前私が勤めていた専門学校。 道路を挟んで向かい合った校舎の、片方は現在、 授業では使われていない。 セミナーや実習などのときに利用される校舎に なったようだ。 私が勤めていた最初のころは、こちらで クラスを担当して教えていた。 懐かしさがよみがえった。 教えていた生徒と同じ年代になったりんご。 ふと見ると、校舎の前に人が立っている。 よく見ると、教え子だ。 道路を渡りたいのだろう、キョロキョロと 左右の様子を見ている。 あの子が卒業して、何年になるかな・・・。 通り過ぎながら、年月を数えた。 それにしても、全然変わってない。 頑張り屋だったな・・・。 通り過ぎて少しして、となりのりんごに 声をかけた。 「さっき、通り過ぎた、あの学校の前に立ってた子、ね。」 そういうと、りんごは言った。 「あの校舎の前には誰もいなかったよ。」 そう。 彼女は、卒業後、間もなく、急病でこの世を去ったのだ。 亡くなる少し前、学校に、仕事をがんばっている、 という電話がかかってきていたのだ。 彼女は、今でも、仕事をしてがんばっているのだろう。 あっちの世界で。 そのことを、伝えたくて、姿を現したのだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年07月09日 10時33分00秒
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