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2014年09月12日
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9月10日は、参画プラザでの文学講座でした。

「枕草子に見える女性像」と題して、平安中期に活躍した女房の
姿を、枕草子に描かれた、清少納言の周囲の人たちを
中心に語りました。

9月9日は重陽の節句でした。
平安時代、陰陽道が盛んで、すべてを陽と陰に分けていました。

数字も、奇数が陽で偶数が陰。
9は、その陽の中でも最大の数字です。

この9が重なる重陽の節句には、さまざまな行事が組まれていました。

前の夜に、菊の花の上に真綿(絹)を置き、朝露に濡れたこの真綿で
顔を拭うと年を取らない、と言われていました。

紫式部日記の中では、中宮彰子の母である倫子さんから紫式部に
真綿が贈られた、と書かれてあります。

贈られた真綿を見て、紫式部は

「まだまだ、私は年齢を意識するほどの年ではございません。
むしろ、倫子様こそ、アンチエージングは必要です。
ですから、この真綿はお返しします」

の手紙をつけて、倫子さんに返そうとしましたが、そのときは
すでに倫子さんは戻られたあとだったので返せなかった、との
記述があります。

アンチエージングは、1000年前からの女性の問題だった
ことが、ここで垣間見られます。しかも、送り主にそれを
突っ返そうとしたところに、紫式部の性格を想像することも
できます。

こんな話で盛り上がって、さて、本題に入りました。

まずは、枕草子冒頭を朗読しました。

以前、別の講座で、この冒頭に新たな解釈をつけたものを
語りました。そのときの受講生さんが数多く参加されて
いたので、今回は、朗読と簡単な解釈にとどめました。

次いで、紫式部日記に描かれた平安四才女、これは、平安の
四歳の女の子、と言う意味ではなく、平安中期の四人の
才女・才媛、と言う意味です。

倫子に仕え、のち、彰子に仕えた赤染衛門
定子に仕えた清少納言
彰子に仕えた和泉式部
彰子に仕えた紫式部

それぞれを、系譜とともに伝えました。
また、倫子(彰子の母)は道長の夫です。
道長の父は、道兼といって、蜻蛉日記の道綱の母の夫です。

これらを、紫式部日記の原文とともに語りました。

枕草子に出てくる、中宮定子や定子に仕える女房たち、
あるいは、清少納言が見た、身分の高い人たちを
一人一人、語っていきました。

残り15分、というところで、高校教科書にも出てくる
「五月ばかりなどに山里にありく」を朗読、解説
しました。

また、最後に、跋文の中の、枕草子を書くきっかけと
なった箇所を朗読し、解説をしました。

実は、この講座には、テレビ取材と新聞取材が
来る予定でしたが、ほかに大きなニュースが
あったらしく、どちらも来ませんでした。

ニュース映像の見栄えがよくなるように
工夫したプロジェクタ映像を作ってのですが
取材がなかったのでちょっと残念でした。

講座終了後、主催者の方からアンケートを
見せていただきました。

もともと定員30名のところを50名に増員しての
講座でした。

反応・感想が気になるところでしたが、

おもしろかった、これから枕草子をもう一度読み返そうと思った、
別の講座で私の語る枕草子を聞いたことがあるから
同じ内容になるかと思ったら、全然違う切り口で面白かった、
また別の宗像講師の話が聞きたい、

などなど、大変好評でした。

10月は、
参画プラザで 女性のための就活パソコン講座

文学の森で  源氏物語・紫の上

を担当します。

ご興味のある方は、応募してみてください。  





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最終更新日  2014年09月12日 06時09分15秒
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