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2016年02月19日
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もう、数年も前の話になるが。

大学時代に教わった大野晋先生のお葬式でのこと・・・

会場につき、すぐに恩師の須山先生のところにご挨拶に伺った。
先生は憔悴されながらも、私にすぐに気付いて、
「お久しぶりね。」
と声をかけてくださった。

そのあと、同期の池上氏のところに行った。
彼は大学の教授であるが、一人、壁際に
立っていたので私が近づいて

「池上君」

と声をかけると(大学教授を『君』づけで呼べるなんて!)
一瞬、キョトキョトを首をめぐらして、私に気付いて

「あぁ、長尾さん(旧姓は長尾です)」

と笑顔を向けてくれた。そして、

「そのあたりに間宮もいるんだけど」

と言い、

「あぁ、あっちにいたよ」

と連れて行ってくれた。

間宮君も、大学教授になっていて、本当に
学生時代からは隔世の感だなぁ、と思いながら
近づいて

「間宮君、お久しぶり」

と声をかけた。すると間宮氏は私の顔を見て

「あぁ、お久しぶりです。」

と通り一遍の返事を返してきた。
立派になると、こんな風にそっけなくなるのかな、
とちょっと悲しくなったが、久しぶりなんだし、
仕方ないな、と学生時代のように、間宮・池上の横に
立っていた。すると間宮氏は池上氏に

「そうそう、長尾さんも今日は来るって言ってたんだけど、
 まだ、来てないみたいだね。
 長尾さんに渡したいものがあって準備して持ってきたのに。」




!!!!

不謹慎ながら、私は吹き出してしまった

「私はここよ!」


すると、間宮氏は、悪びれもせず、平然と

「あ、この本、僕が書いた本。
 ぜひ、読んで」

と、万葉集の研究書に間宮氏のサインの入った
ものを渡してくれた。


この、この、間。

これこそが間宮氏だ。

わざわざ、私が葬儀に参列する、と聞いて
自分の著書にサインまで入れて準備して、
池上氏に伴われてやってきて、この、特徴の
ある声で声をかけても気付かず、

その上、私が名乗ったら、気付かなかった、という
瞬間は編集でカットのごとく、私に本を渡す。

このあと、大野先生への焼香をすませて
帰途についた。

この、帰途では、他のエピソードが
あるが、それはまた、別の話。

「あぁ、そうだったの。







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最終更新日  2016年02月19日 13時15分57秒
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