午前0時の鐘が鳴ったらイヴも終わり・・・
日付け変わって今日は、クリスマス・・・。
みなさんは、だれかさんに贈るためのプレゼントとか準備できてますか?
相手のことを思い浮かべて、相手がもらったときに喜んでる姿を思い浮かべて、プレゼントを選んでるときって楽しいよね!
なんか幸せなひととき・・・。
ここ最近、あっちの店も、こっちの店も、プレゼントを選んでいる人達で賑わってますね。
街は、いつになく活気づいています。
街を徘徊してると、なにもなくても、なんかあるんじゃないかって、この時期ワクワクするよね!
『クリスマス・プレゼント』
「ぎゃーっ!おい、誰だーっ!こんなの入れたヤツ!ふざけんなよ、ちくしょーっ!
これ持ってたら、死ねないじゃねーかよ!遺品からこんなの出てきたら、家族から誤解されるぜ!
これ持ってるうちは、絶対死ねない!」
・・・これは、ある年のクリスマスパーティーでの友人Mくんのセリフ。
これ持ってるうちは絶対死ねない・・・なんて、よっぽど感激したプレゼントをもらったんでしょうかね?(笑)
当時、自分もこの現場にいました。
バカでかい声で叫んでしまうほどのMくんの姿を見てると、思わず笑顔がこぼれてきてしまいました。
こんなふうにMくんが叫んで感激したプレゼントをもらうまでのエピソードを
オレの視点から綴っていきますね!
いつだったかな~?
20代半ばくらいのときだったかな~?
仲間が大勢集まって、クリスマスパーティーやろうって事になったんだよね。
場所は当時、仲間がバイトしてたお弁当屋のコネで、木更津の旅館の大広間で。
当日は、『プレゼント交換』するから、ひとり1000円以上のプレゼント持ってきてね!
って、ことになってた。
おお!シャレてるねー!プレゼント交換!
このブログを日頃、読んでいただいている皆さんには、私の性格をよく理解していただいておられるとおもいますが・・・
こういうシチュエーションになると、俄然張り切ります!
ムキになって、熱く燃えます!
・・・ハプニングを求めて『悪巧み』に!(笑)
参加するメンバーは、高校時代の仲間10人くらいと、その彼女とかフィアンセとか奥さんとか・・・結構、大所帯。
『受け取った人、誰もが喜んでくれるプレゼント』
・・・こういう時って、普通こう考えるよね。
でも・・・
自分は・・・
・・・思考回路が、みんなと違うみたい(笑)
『みんなが受け取って、困るもの?』
『もらって有難迷惑なプレゼントとは?』
『持ち帰りにくいもの?』
こんなことばっか考えてしまいます。
なんか、オレって『ミスター・ビーン』みたいだね(笑)
例えば、ものすごくバカでかい木彫りのシャケをくわえたクマの置物!
男2~3人いないと運べないようなバカでかいのとか(笑)
・・・困るよね~!
もらったところで、こんなの部屋のどこにおいておけばいいの?みたいな(笑)
例えば、プラモデル!
先に組み立てて完成させておいて、そっと箱に戻して・・・
組み立てる楽しみや醍醐味を奪っちゃうとか(笑)
トイレットペーパーを水で濡らしてから干して、カチカチの固まりにしてプレゼントとか?
使えね~、こんなトイレットペーパーもらっても、困る(笑)
『あたり』か『はずれ』か確認して、もとに戻した『よっちゃんいか』や『チョコバット』(笑)
うわ~!なんか腹立つ!
いらないもの掴まされてる感じアリアリ!(笑)
『人があまり買わないもの・・・もしかして一生買わないかも知れないもの』
・・・すごく悩みました。悩みぬきました!(笑)
「あ~~~~っ!あれだ!」
ひらめきました。
『悪戯(いたずら)の神様』は、オレを見捨てませんでした。
(笑)
数時間後、『本屋』にいました。
こめかみをつたう冷や汗。
速くなる鼓動と脈拍。
血走る眼球。
荒くなる呼吸。
すくむ足。
プレゼント交換用に『ある書物』を購入することにしました。
本を購入するのに、こんなに動揺して、緊張して、躊躇したのは初めてだ。
購入しようとしているターゲット(本)は、目の前1mに平積みされといる。
これを手に取って、レジに持って行けばいいだけの話だ。
・・・でも、そんな簡単なことが、なかなか出来ない!
ためらいがオレの前に立ち塞がる。
・・・だって、この本をレジに持って行ったら、店員やここにいるお客たちに、
オレは『同性愛者』じゃないかと思われてしまうから!(泣)
その時オレは、『ホモ雑誌』を購入しようとしていた!
一世一代、世紀の大イベント!
オレは『ノーマル』な人ですから、このジャンルの本を買うのは、生まれてはじめての体験で・・・。
ホンダイス的『はじめてのおつかい』!
だれか~、オレにBBクイーンズの歌うたって応援して~!
ホンダイスちゃん、おつかいするもの買えなくて泣いちゃうかも~!
「ぬおおおおりゃあああぁーっ!」
心の中で叫びながら、そのジャンルの本を2冊つかんで、猫まっしぐら!
・・・じゃなかった! レジへまっしぐら!
この手のジャンルの本って、発行部数が少ないせいか、月刊誌のわりには価格が高い。
レジでお金を払い、お釣りをもらい、袋に入れてもらうまで、スローモーションを見ているように長い時間に感じた。
その後は、ダッシュで撤収!
・・・さて、このようにしてプレゼント交換に持っていくアイテムをゲットした。
・・・でも、もっとクリスマス・プレゼントっぽくしなくちゃ!
キチンとラッピングしなきゃね!
・・・どうやって?
母親にお願いしてラッピングしてもらうことにした(笑)
「えーーーっ!?ちょっと、アンタ!どうしちゃったのぉ?
ま、まさか、アンタ!そうなの?」
「ち、違うよ!おちつけーっ!話を聞いてくれ!誤解だ!
違う!違うからっ!違うってーの!」
「だって、これホモ雑誌でしょ?なんで?どうして?えーっ!いつから?困ったな~!ええーっ?」
「やかましいわい!違うって言ってるだろうがっ!黙れ!」
スパーン!
勘違いして動揺して、テンパってる母親の頭をおもいっきりスリッパで、ひっぱたいて正気にリセットしてやりました(笑)
自分の息子が実は同性愛者じゃないかと疑って止まない母親に事情を説明した。
いつもノリがいい母親は、事情を理解して、面白がって協力的に梱包してくれた。
雪だるま模様の赤い包装紙にグリーンのリボン。
まさか、中身は『ホモ雑誌』だとは誰も予想できないだろう。
クリスマスパーティー当日、歴史ある木更津の旅館の大広間。
パーティーも盛り上がり、宴もたけなわ。
プレゼント交換の時間がやってきました。
プレゼントの交換方法・・・ここが記憶が曖昧なんだよなぁ?
クリスマスの歌を歌いながら、時計回りにプレゼント回したんだっけ?
それとも、プレゼントを全部回収してからビンゴ?あみだクジ?
なんかオレ、記憶曖昧だから、この現場に居合わせたMくん、Kくん、あ・・・Aくんでも、Oくんでも、Uくんでも、Sくんでも、Tくんでもいいや!
どうやってプレゼント交換したか、記憶のあるヤツ、コメント欄に書き込んでくれたまえ!
いつもオレの日記読んでるだけの筆不精な仲間多いからなぁ~。
たまには書き込もうぜ!今日はクリスマスだし(笑)
・・・自分が持参したプレゼントは、手を離れていった。
そのかわり、手元にやってきたのは、ブランドもののタオルセット。
『ホモ雑誌』が『ブランドもののタオルセット』にかわったんだから、なんかちょっとした『わらしべ長者』になった気分だ(笑)
ほかの人のプレゼントを見てみると、お菓子だったり、ホウキとチリ取りだったり(笑)
あ・・・
オレが持ってきた『プレゼント』は、誰に当たったんだろ?
「ぎゃーっ!おい、誰だーっ!こんなの入れたヤツ!ふざけんなよ、ちくしょーっ!
これ持ってたら、死ねないじゃねーかよ!遺品からこんなの出てきたら、家族から誤解されるぜ!
これ持ってるうちは、絶対死ねない!」
あ・・・
どうやら、Mくんに当たったみたい(笑)
「どうせ、こんなくだらないこと考えるのホンダイスだろっ!」
「なに言ってるんだよ!オレがそんなもん買うワケねーだろ!」
(ちょっと棒読みぎみ)
「じゃあ、お前、なに持ってきたんだよ!」
「あ、ああ、アレだよ。アレ・・・教えてやらねーよ!」
(やや棒読み)
動揺したり落胆したりのMくん。
大爆笑のみんな。
この両極端なコントラスト(笑)
ホモ雑誌の提供者である犯人捜しをはじめる半ギレぎみのMくん。
いろいろなヤツを疑いの目で見てる(笑)
こういうときは、黙ってたほうがいいや。
あくまでもオレはシラをきり通そう。
「ねえ、これ見て!すごい筋肉~!」
誰かの彼女がホモ雑誌を手に取り、巻頭グラビアを見ながら言った。
「ねえ、見て、見て~!『友達募集』のコーナーがあるよ!
『柔道着の似合う兄貴タイプのボーイフレンド募集中』だって!」
誰かの奥さんも読み出した。
「あ、こっちは『警察の制服が似合うガッチリタイプお友達になりませんか』だって!」
「へえ~、こういう本って、連載小説とかもあるんだね!
『・・・もてあましたその手は、正太郎のそのものをまさぐり・・・』」
「おい、バカ!声出して読むなーっ!隣も宴会場だぞ!声が筒抜けだぞ!」
なぜかホモ雑誌に興味津々な女性陣(笑)
誰かの奥さんがMくんに言った。
「ねえ~、読み終わったら今度貸して~!」
「読まねーよ!持ってけよ!」
「私もいらないよ~。こんなのもらっても困る~。」
「オレもいらねーよ!家にあったら、絶対死ねないよ!
もう、こんな本、ソッコー捨ててやる!」
「おい、待てよ!捨てるなよ!オレも苦労して買ってきたんだぞ!」
あ・・・(汗)
しまった!言っちゃった!オレ・・・。
ホモ雑誌持ってきたの誰にも言うまいと黙ってたのに、勢いあまって名乗り出るカタチになってしまった・・・。
「やっぱ、ホンダイスじゃねーかよ!テメー!」
「ホンダイスくん、よくこんな本、買ってきたね!」
「こんなもんにカネ使っちゃって、バカ丸出しだな」
「オレもホンダイスが怪しいなって思ってたぜ」
「くだらねー男だ!」
なんかオレに批難轟々・・・。
「ああ、そうさ!オレが買ってきたぜっ!なんか文句あるか!
お前ら、クリスマスの楽しい夜をホモ雑誌読んで過ごしなっ!」
(逆ギレ!)
・・・完全な悪に成りきれない中途半端に詰めの甘いオレ(泣)
オレって、いったい・・・? (-_-#)