東京片隅日誌

帰国後日増しに元気なくなってきたハナ子の
様子が気になり、気になり始めるとすべて
のことがどうなっているんだろうと先生や学校まで
疑心暗鬼になりかけていた母の私。

合間合間に
こういう時期もあるんだよって
で～んと構えて、気楽に気楽に、と
自分の中で思いたいときも。

馴れてくるとそれはもう人なつっこく
人情ぶかいし冗談もいっぱいとばすし、
しかし元々ハナ子は自分を出すのが上手ではない、
相手とある程度距離をおく、ガードが堅い、
という性格です。

しかしアメリカ生活では意外と
ハナ子が持ち合わせている部分を
見抜いていたり、
ハナ子が自分を出しかなり積極的に
何でも楽しんでいました。

帰国後のハナ子が毎日を楽しむと言うことに
精彩を欠いていっているように見えてならなかったのは
親の私でもハナ子のキャラクターを
理解していなかったから？

ここ数ヶ月親としては案じながらのハナ子の学校生活。
育った環境への憧憬、切なさ、
日本語が思うようにならない、などすべて
一気に感じ取っているハナ子の状態は
先生にも巧く説明できないけれど、
クラスでの様子を聞くってついでに面談申し込もうかな、って
思っていました。

今日たまたま先生に会ったのですが、
母である私の気がかりとかすべて見抜いていました。
ハナ子が学校で日本語がすべて聞き取れていないで
言葉が通り抜けていく様子、
友達と話していても自信がないあまりに声が届かず
終わってしまう様子、
それがハナ子の場合は学校生活に全部出ていて
数ヶ月経った今すごく疲れているみたいだと。

言葉だけでなく、文化、環境、
街の匂いとかすべて手が届かなくなってしまった
切なさみたいな気持ち、
それはハナ子がどんな気持ちで今いるのか、
同じクラスの仲間にはわかってもらえないと思う。
でも先生はおとなだからなんとなくわかってあげられる。
一度育ったアメリカへ休暇で連れていってもいいかもね。
なんて話をして、
アメリカでのことを思慕するのは
後ろ向きなことではなく、
そういう時間も大事だよって、
一度英語で思いっきり話して、また友達作ってきたり
してごらん、冬休みは今年長いよ。とも、先生。

ハナ子も横にいたのですが、朝より表情が
ほっとして見えました。