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2007年01月23日
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テーマ:たわごと(26869)
カテゴリ:カテゴリ未分類

今、通勤中に読んでいる本の中に、宗教のエピソードが出てきた。

宗教。私が、どーしても入っていけない世界だ。

私の知り合いの中には、宗教を信仰している人が数人いる。中には、得体の知れないものもあり、私にとって宗教とは、何かちょっと気味が悪いというか、理解の域を超えた場所なのである。

ハタチくらいの頃、中学生のときからの親友に、「会って欲しい人がいる」と言われ、てっきり男でも紹介してくれるのだと思い込んでついていくと、彼女の宗教の道場だった。そのときまで私は、彼女がその宗教を信仰していると知らなかった。

怯える私を正座させ、物静かな彼女は突然意味不明な呪文を唱え始めた。大声で。

「今ので、Mizurinの魂が清められたからね」

そうなの!?清らかになった気はせんけど。でも、怖くて質問できない。

彼女はその後、宗教団体が発行しているという本をくれた。彼女は、その本を床に置いてはいけないと何度も言った。

「床は足で踏むところだから、神様が汚されるの。もし間違って置いちゃったら、スミマセンって本に謝ってね」

恐怖でその本を読むこともできず、本棚に丁寧にしまったまま、10年以上経った。もしかして、いつの間にか床に置かれているかもしれない。そのせいで私の人生はついてないのだろうか・・・。

別の友人は、宗教活動に熱を入れすぎて、彼氏と別れることになってしまった。彼氏いわく、約束していても宗教活動を優先するから、毎回ドタキャンの上、活動が忙しすぎて会えるのは月に2回が限度だと言われたらしい。

私が彼氏だったとしても100パーセント確実に別れるが、彼女はそれを納得できなかったようだ。泣きながら夜中に電話してくる。

彼女「彼と別れたくない。どうしたらいいの」

Mizurin「うーん。宗教活動、ちょっと減らせないの?」

彼女「それは絶対無理」

Mizurin「じゃあ、同じ宗教やってる人の中で誰か見つけたほうがいいんじゃない?」

彼女「彼じゃないとダメなの」

Mizurin「じゃあ、宗教辞めるしか・・・」

彼女「それは絶対無理」

彼女の号泣っぷりは、こっちまでももらい泣きしてしまいそうなほど痛々しかった。何故ゆえにそこまでして、信仰を守ろうとするのだろう。実際彼女は、その男のみならず、友達である私たちとの約束すらドタキャン三昧で、もうすぐ友達を失うという手前まできていた。

彼女の姿は、家族のために愛人と泣く泣く別れようとする不倫男のように見えた。

宗教を持たない私にはよく理解できないが、そこまで全てを放り捨ててまでも、守りたいと思うものがあるのは、ある意味幸せなことなのかも知れない、と思った。






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最終更新日  2007年01月23日 21時41分46秒
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