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テーマ:たわごと(26869)
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私は、実は同僚のHがキライだ。誰もHのことを知らないので実はと言うのはおかしいけど、仕事なんでキライな気持ちはひた隠しにしている。 Hは男のくせに、ともかくイヤミったらしい喋り方をするのだ。一言で言えば、カンに触るヤツ。人の弱点を見出して、ここぞとばかりに攻撃し、自分のほうがエライのだと自慢したいらしい。そういうところを見ていたら、だんだん見た目まで気持ち悪くなってきて、しまいにはヤツの体臭までもが耐えられなくなってきた。 そんなHが、引越しを考えているらしい。コノ前、Hが家を探してるけどなかなかいいのが見つからないとボヤいているのを聞いた。 H「出張が多いから、成田に近いところがいいなぁと思ってるんだけどねぇ・・・」 Mizurin「まぁ、そのほうがいいですよね」 H「Mizurinさんのところは、成田から遠いんだっけ。しかも田舎らしいじゃん。よくそんなところに住んでるね」 Mizurin「まー、家賃安いですからねー。駅からも近いし、スーパーもいくつかあるんで、住むのに困らないですし」 H「でも、せっかく東京に来てるのに、わざわざそんなとこに住まなくてもいいじゃん。何のメリットがあるの?」 Mizurin「別に都会生活をエンジョイするのが目的じゃないんで。静かなところで、ほどほどに店もあって、家賃も安いなんて、魅力的じゃないですかぁ」 私はHに私の地域をバカにされたような気がして、ムキになってしまったのだった。田舎であれ、自分が気に入っている地域をそんなふうに言われるとハラが立つ。 今日、Hが私に近づいてきて、こう言った。 H「Mizurinさんの駅に、昨日行ったよ」 エッ!? H「そこで、すごくいい物件見つけてさ。そこに決めようかと思ってるんだけど」 Mizurin「いや・・・でも、あそこって遠いじゃないですか。Hさん、毎日遅くまで仕事してるし、遠かったら何かと困りますよ。それにあの路線、めちゃくちゃ混むんですよ。ハンパないですよ」 H「でも、遠いから朝は座れるんじゃない?」 Mizurin「座れませんよ。絶対に。毎日1時間かけて通勤するって、大変なんですよ。残業で終電になったら、家に着くの1時ですよ。しかも、終電って想像もできないほど混んでるんですよ。圧死者まで出るくらいなんですよ」 H「でもオレ、体力には自信あるから」 Mizurin「それにあのへんって、何もないですよ。買い物とか困りますよ。遊ぶところもないですよ。最低ですよ。やめといたほうがいいですよ、絶対に」 H「Mizurinさんこのまえ、住むのに困らないし静かで環境もいいって言ってなかったっけ?」 Hの気持ちは固まっているようだった。私はがっくりと肩を落とすしかなかった。 休みの日に、スーパーでヤツにばったり会ってしまうかもという恐怖に怯えながら、私は暮らすことになるのかも知れない。 妙なことでムキになるものではない、と思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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