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November 17, 2004
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今日は出張。
出張先で、ちょっとためになる話を聞いた。
ADH(アルコール脱水素酵素)とALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)の話である。これまで、ALDHは意識していたが、間抜けなことに、ADHはあまり意識していなかった。反応の流れからみても明らかなことなのだが。人生の不覚だ。

さて、今日の話を受けて、自分なりにエチルアルコールの代謝について整理しておく。

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第1段階
アルコールは胃で約3割が吸収され、残りが小腸から吸収される。

第2段階
血液中に入ったアルコールは、肝臓に運ばれ分解される。肝臓にはアルコールの分解に関わる酵素として、ADHとMEOS(ミクロゾームエタノール酸化酵素、汎用の?酵素)がある。アルコールは主にADHによって分解されアセトアルデヒドになる。ADHで分解しきれない分がMEOSによって分解される。

第3段階
アセトアルデヒドは、ALDHによって分解されて酢酸となり、最後はには炭酸ガスと水に分解される。
--

第2段階ではADH、第3段階ではALDHが主役となるが、これらの酵素が体内にあるか、どれだけはたらくかは、遺伝で決まる。

第2段階が速やかに進む人は、酔いが醒めやすい。気持ちよいほろ酔い気分が持続しにくい。飲んでも飲んでも酔わない人はきっとこのタイプ。
第3段階が速やかに進む人は、二日酔いの元のアセトアルデヒドがたまりにくいので、気持ち悪くならないし二日酔いになりにくい。

つまり、酵素のはたらきが強い場合を○、弱い場合を×とすると、

ADH ○ で ALDH ○ の人 酔いにくい(酒が強い)し二日酔いになりにくい
ADH ○ で ALDH × の人 たくさん飲んでも酔いにくいが二日酔いになりやすい(最悪か?)
ADH × で ALDH ○ の人 酔いが回るが二日酔いにはなりにくい
ADH × で ALDH × の人 酒が強いし二日酔いになりにくい(酒を飲んだらたぶんやばい)

となる。ここの判定でのADHについて、これまであまり考えたことがなかったのだ。今日の出張は勉強になった。

ALDHについては、

ALDH1 アセトアルデヒドが多くなってくるとはたらく

ALDH2 アセトアルデヒドが少量でもはたらく。サブタイプとして次の2種類がある
 ALDH2*1 はたらきが強い
 ALDH2*2 はたらきが弱い

ヨーロッパ人は、ほとんどがALDH2*1を持つので二日酔いになりにくい。日本人の半数はALDH2*1を持たないか、ALDH2*2しか持たないため、二日酔いに悩まされる。





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Last updated  November 21, 2004 10:06:27 PM
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