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カテゴリ:その他
人生は少しずつ秋へと向かう。
それでも魂が触れ合うような奇跡の恋は生まれるのだろうか。 『私はね、恋愛がしたいの。 不倫とか浮気じゃイヤなの。 ちゃんとした恋愛がしたいのよ。』 浮気やよくある情事でもない。そんな魂が触れ合うような恋愛は存在するのか。 大人の女性にとってセックスの絡まない恋愛は成立しうるのか。 以前から林真理子の小説は好きでほとんど読んでいますし、 オビに書かれたこんなコピーに引かれて以前から読みたいと思っていた1冊でしたので、 届いたらすぐに読み始め、一気に読んでしまいました。 主人公の裕子は42歳(私と同世代)、やりがいのある仕事を持っていて、 有名私立校の教師の夫と10歳になる賢い娘の3人暮らし。 おしゃれなブランドのスーツを着て、夫と友人のパーティに行くような主婦。 そんな主人公に、母親の介護、夫の浮気疑惑などいろんな事がおき、 主人公の男性問題も絡んでくる・・・って内容。 うーん、設定があまりにも私とは・・・一般の主婦とはかけ離れているかなー? でもね、親の介護問題とか、心情的な部分では共感できるところも多くて、 うんうんとうなずくところも多々ありました。 もう何年も夫と暮らしているのに、やっぱりこの人は他人だと思う瞬間ありませんか。 そう、やっぱり他人なのです。そしてその夫の前では弱いところを見せたくないし、 泣きたくない。だけど、頑張っていると、泣きたくなる時があるのです。 誰かに抱きしめられて、髪を撫でられて、 『よく頑張ったね。もう、頑張らなくていいんだよ。』って言って欲しいのです。 主婦がそれを望むのは罪なのでしょうか。 セックスなしの純愛だったら、それは不倫じゃないの? だけど、抱きしめられてそれだけで終ったら それはそれで『女として認められてない』って感じで、ちょっとショックかもしれないね。 セックスの絡まない、魂が触れ合うような奇跡の恋・・・って大人にはやっぱり無理なのかな。 読み進みながら、あれこれ考えました。 そして、この小説の結末は、 『え~、そうきたか~~?!』って感じで、私にはちょっと予想外・・っていうか期待はずれでした。 思わず、私が結末を書いてやる~!と思ってしまった・・・。 先日のブログのコメントにサイバー@主婦さんも書かれていたけど、もう人生の秋なんですよね。 この本読んで、より実感しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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