だいすきいっぱい

私は仕事で朝の７時には家を出る。

だから夏休みだからって子ども達に朝寝坊はさせられない。
一応、顔を見てから家を出たいから。

毎朝、学校がある日と同じ６時４０分に子ども達を起こす。

次男と長女は寝ぼけ眼だけど起きてくる。

問題は長男。
いくら起こしても起きない。

よく思春期の男の子を起こすには、
母親が寝ている子どもの横に添い寝をすると起きると聞く。

でも長男にはこの手は効かない。
添い寝だけでなく、抱きついても何をしても、
ピクリともせずに眠り続けている。
なぜだ

そんな調子だから、私は朝、長男の顔を見ずに家を出る日が多い。

部活があるから、７時半ころには起きてくるらしいが、
前の日の夜に次の日の支度をしない長男は、
「あれがない」「これがない」とすぐに私の携帯にかけてくる。


昨日もそんな調子で私の携帯に
「今日、制服がいるんだけどシャツは」と長男からかかってきた。

部活の帰りに塾へ行くから、制服を持って行きたいらしい。

でもそんなことを知らない私は、
長男のシャツを洗濯して、アイロンは後でと思って、
適当に丸めてかごの中に突っ込んでいる。

「それでいいから持って行く」と言う長男。

あのしわしわのシャツ　冗談じゃない

前の日にキチンと言わなかった自分が悪いんだし、
朝も起きなかったのも悪い。

「自分でアイロンをかけなさい」とだけ言って電話を切った。


昼、仕事から帰ると長女が教えてくれた。

「ママ～。○○くん、アイロンしよったよ。
　あ～できん　熱～っ、くそ～って
　ひとりごと言いながらしてて面白かったから私、笑ったんよ」

長男、どうやらあれから悪戦苦闘しながらアイロンがけをしたらしい。

その姿を想像すると笑える。

昨日は起きなかった罰として、お昼ご飯代をあげなかった。
起きなかったらあげないと、前日に約束していたから。

アイロンがけとお昼ご飯の痛い出費。

少しは反省して心を入れ替えたかと期待していたけど・・・・


今朝も長男、起きなかった