だいすきいっぱい

学校の算数で、小数点の掛け算と割り算を習っている５年長女。

普通の掛け算割り算すら、あまり理解が出来ていないのに
これに小数点がついたりなんてしたら・・・・

宿題を見てあげるのに、早くもギブアップの私

そこで登場するのが高１長男。

「大学生になって家庭教師のバイトをするのに　この経験は絶対に役立つよ」と
持ち上げておだてて、長女の宿題を教えてもらうことにした。

始まったのが夜の８時前。

裏が白紙の広告を出してきて、
あ～だ、こ～だと解き方を教えていた。

でも・・・いくら丁寧に教えても
どうしてもどうしても分かってくれない長女。

そのうち・・・・
「こんなんも分からんのバーカバーカバーカ」
それでもまだ長男の顔は笑っている。

その間、私はのんびりお風呂

そしてサッパリしてあがると、なんだかおも～～～い空気。


「何回教えたら分かるんか」
「じゃけ～、そうじゃないって言いよるじゃろ～が」
「はよ～せ～～～や」（早くしろ）

だんだんと声を荒げる長男
今にも泣き出しそうな長女


でも・・・長男の気持ちもよく分かる。

本当に何度教えても教えても分かってくれない。
さっき出来たかと思えばすぐ忘れるのか、
ちょっと時間がたてば出来なくなる。

一生懸命教えている長男が腹が立つのは仕方がない。

でも怒鳴られて、おびえる長女はますます理解することが出来ない。
こんなにひどく言われたら分かるものも分からなくなる。


母として、ここで長女をかばうと
せっかく教えようとしてくれていた長男のやる気がなくなるだろうし、
気分も悪いだろう。

長女には頑張ってごらんと言い、
長男には
怖すぎて長女がおびえてるから、
もう少し抑えてちょうだいとお願いして見守っていた。


その後も長男のスパルタ指導は続き、気がつけば時間は１０時
長女はとうとうシクシク泣き始めた。

「泣くなここで辞めると一生バカのままじゃ」と
火が付いてしまった長男の勢いは止まらない。

長女はもう寝る時間だから、もうそのくらいでいいよと言っても

「い～や、辞められん。今辞めたら今まで教えたことが全部無駄になる」

確かに・・・せっかく教えてくれたけど・・・・
多分・・・きっと・・・分かってないと思う


燃える長男のスパルタ指導、それから３０分も続き、
ようやく終了したのが１０時半

２人ともよく頑張ったよ。
これで長女が教えてくれたことを理解できていれば
言うことなしなんだけどなぁ。

だめなのよ・・・どうしてだろう。