|
カテゴリ:カテゴリ未分類
京急横須賀中央駅前広場に面して大きな提灯を掲げている店、それが「源氏」である。
この店とはかれこれ30年以上の付き合いである。 カウンターだけで10人も入ればいっぱいのこの店は、お客さん同士が自然に会話してしまうような不思議な雰囲気がある。若い頃友達二人で入ったが、めいめい隣のお客と話してしまい、友達を忘れて帰りそうになったことがあるくらいだ。 ある朝目が覚めて財布の中身を確認してみるとお金が全然減ってない。昨日金を払い忘れた。そう思って夕方「源氏」に払いに言ったら、 「何だよ、全然覚えてねーのかよ。きのう隣の客が全部払ってくれたじゃねーか。ったく!しょうがねーな。」 昔は学校の後輩なんて理由だけで、いろんな人にご馳走になってしまったものだ。 ずいぶん乱暴な口を客にきくと思われるかもしれないが、ここのご主人は同級生のお兄さん。私にとっても兄貴のような存在である。 私の好きなホームページ「居酒屋礼賛」に、にこやかなおかみさんとブスッとしたおやじさんと書いてあって、家内と「いえてる」と大笑いしたことがある。 私がいつも頼むのは若鶏の塩焼き、時間がかかるのではじめに頼んでおいて刺身やおでんをもらう。メニューは30年以上前からいつも黒板に手書き、前に食べて美味しかったからと頼んでも、今日はいいのが無かったので置いてない、と自分で吟味したものしか出さない店だ。 もうすぐ娘がお酒を飲めるような年になる。真っ先に連れて行きたいお店だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.02.01 11:31:39
|