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カテゴリ:飲食店
京急汐入駅近く、横須賀芸術劇場裏から京急の線路をくぐってすぐの所に、赤いネオンが目印の「ソルト・イン」がある。
横須賀にいるのに、ゴーヤ泡盛さんの日記を見るまで知らなかった。 先日家内と「厨」で待ち合わせしたが満席だったので行ってみることにした。 中にはいると知り合いの夫婦二組が一つのテーブルに。某国総理大臣の弟さん夫妻だ。 カウンターに4~5席、テーブルが3つで4人掛け二つと6人掛けが一つだろうか。あいていたその隣のテーブルへ。 ポテトのチーズ焼きやトッピングが自由に選べるピザなどを注文していると、隣のテーブルの奥さん達が、「スパーリングワインを飲みたいんだけど、二人じゃ無理だからご一緒にいかが 」 名前は忘れたが、飲みやすくおいしかった。 しばらくすると一人の男性が入ってきて、カウンターに腰掛けて「お酒」と言っている。メニューを見たが日本酒は載っていない。後で聞いたが仕方がないんで料理用の日本酒を出しているらしい。 その彼の顔を見てびっくり、高校卒業後30数年間でほぼ10年おきに今回会うのが3回目の同期生だ。 お互いに顔を見て 「あ!おまえ誰だっけ」 10年前も確か同じ事を言っていた。 ようやく名前を想い出し合い、いろいろ話していたが彼はこの店の奥さんとずいぶん長い付き合いらしい。 設計事務所をやっている彼は 「この店は俺が作ったんだよ。だけどこのコルクは俺じゃない。やめろと言ったのにこんなの勝手に貼りやがって。」 その壁中貼られたワインのコルクがかなりいい味を出している。 「良かったですね~、言うこと聞かなくって。」 初対面の私の友人の前で家内が奥さんに言った。 かなり失礼だ。 「あ!また無い。もう料理用のお酒まで飲むなと言うのは諦めたけど、無くなったら次のは必ず買っといてっていつも言っているじゃない。何度言えば分かるのよ!」 こんな事を度々叫ぶ彼女には、料理用の酒まで飲む男は相当評価が低いようだ。 その彼が「ここのピザは最高だぞ、特にトマト、オニオン、アンチョビがうまい。」と言った。 残念、トマト、オニオン、ベーコンを頼んでしまっていた。 陽気な彼は、私の前で「おまえの奥さん気に入った。携帯の番号教えて。」と家内の携帯番号を聞き出している。 「ついでにおまえのも。」 ついでかよ。 仕方ないので彼の携帯番号もこちらに入れてあげた。 妻の携帯番号を聞き出す男を前にこんなに寛大でいられるのは、妻に対する揺るぎない信頼と、脳天気な頭と、長年養った節穴の眼のおかげだ。 2回目に行ったときも3人の知り合いにあった。何か「私達だけが知らなかった」気分。 その時食べたローストビーフ、牡蛎とほうれん草のグラタンも旨かった。 調理を担当するご主人の腕がいいのだろう、一人で作っているにも拘わらず、次々と料理が出てくるのも気持ちいい。 もっと早くに知っておきたい店だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.09 13:35:16
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