|
カテゴリ:カテゴリ未分類
中学時代天体望遠鏡がほしくてお小遣いを貯めていた。高校に受かったら貯まったお小遣いと同額を親が出してくれると言う事だったので必死に貯めた。
家が朝の早い商売をしていたので学校に行く前1時間ぐらいアルバイトが出来たし、夏休みも店の手伝いをさせてもらえたので貯めやすい環境ではあった。 誠文堂新光社の「子供の科学」を良く買っていたのだが、田村栄という写真家の記事を読んでいるうちに、カメラが欲しくなって来た。 田村栄の「昆虫の生態」「自然の片隅で」「日本の野鳥」「多摩川の鳥」などの写真集を学校の図書館で見るうちにいつしか興味は接写で昆虫や野草を写す事に変わっていた。野鳥も写したかったが300ミリの望遠レンズなどとても手の出る金額ではない。 高校に受かり念願のカメラ「ペンタックスSP」を買った。マクロレンズは手が出なかったので蛇腹と写真引き伸ばし器のレンズを中古で買い、ストロボは新品を手に入れた。 まだ当時は家の近くまで山がせっまており、カブトムシやクワガタも夜の部屋に飛び込んでくる環境だったので、比較的育てやすい(食草が簡単に手に入る)蝶のキアゲハやキマダラヒカゲを育てて、幼虫や羽化の写真を撮った。 被写体のバックには誠文堂新光社の「全天恒星図」の裏表紙を使い、バックが落ちないようにスライド映写機でそこを照らし、絞りを絞ってストロボを焚いたら結構いい写真が出来た。 まだ当時、東京光学というカメラメーカーがあって、そこの主催の「トプコン接写コンテスト」に応募してみたらキアゲハの写真が特賞、キマダラヒカゲのが佳作に入った事がある。 ついつい自慢をしたくて話がそれたが、キアゲハの終齢幼虫は太い青虫でかなりグロテスクだ。だが卵から育てると可愛くてしょうがないのだ。 写真を写した時以外蝶を育てた事はないのだが、ベランダの鉢植えの山椒によくキアゲハが卵を産んだ。小さな山椒の木などすぐ食べ尽くされてしまうのだが、そうするとわざわざパセリを買ってきて与えたりするので家族に呆れられている。 そうして終齢幼虫まで育つと、指に青虫を乗せて「ほら、手のり青虫」なんてやるものだから、虫嫌いの家内や長女には大いに嫌われたものだった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.02.22 21:53:28
|