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カテゴリ:本 音楽 映画
今日「ALWAYS 三丁目の夕日」を家内と観てきた。
昭和33年の東京を再現したそうだ。 この年に家内が誕生し、私は6才だった。 この頃の東京を私は知るよしもないが、至る所で記憶を刺激された。 私は近所の、一番早くテレビの入った家にテレビを見に行った事がある。 やはりプロレスで、力道山、遠藤幸吉、怪力豊登、吉村、グレート東郷、シャープ兄弟、鉄人ルー・テーズなどの名前が思い出される。 トイレは大八車に天秤棒の汲み取り屋さんで、八百屋さんでは樽にジャガイモを入れて、なにやら棒でかき回して洗っていた。 自転車に箱を積んだどじょう屋さんがやって来て、買いに行くとその場でどじょうを捌く。千枚通しで頭を刺すと、キューと悲しげな声を出す。 本牧の叔母の家に行く時は路面電車で、三渓園前で降りる。 三渓園の海水浴場で泳ぎ、八聖殿から見る海は断崖絶壁の下の荒海のようだった。 美空ひばりの実家の魚屋さんを見に、祖父に連れて行かれた記憶もある。 考えてみれば祖父も相当のミーハーだったんだろう。 母の生家があった潮来線の布川に行く時は、必ず蒸気機関車だったし、上野駅には洗濯物のように電車の名前がぶら下がっていた。 往診する近所のお医者さんのスクーターの後ろだか膝だかに乗せてもらった記憶もある。 書ききれない程の記憶が甦って来た。 映画そのものも大変泣けた。 もう一回見に来ようかと家内と映画館を出る時に云ったようないい映画だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.09 21:35:16
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