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Sep 2, 2007
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カテゴリ:治験関係
大阪で開催されている世界陸上で、日本の4*100mリレー、男女とも入賞を逃したものの日本新記録を出した。
(特に日本の男子は決勝でもかなりいい線までいったよね。)

陸上競技は基本的に徹底的に個人競技だが、このリレーと駅伝に関して言うとチーム競技だ。
だから、リレーや駅伝に出場する選手は、自分の得意競技で闘う以上に、緊張する。

僕たちが関わっている新薬開発の仕事も同様だ。

治験にくるまでに、基礎研究のスクリーニングから始まり、薬効薬理試験、一般薬理試験、各種の毒性試験を経て、治験となる。
治験に入ってからも、フェーズ1の臨床薬理試験、フェーズ2の探索的臨床試験、フェーズ3の検証的臨床試験と繋がっていく。
無事に製造販売承認を得たとしても、そこからさらに、もっと本格的なフェーズ4としての調査が始まる。



モニターの仕事は(ひょっとしたらCRCの仕事も)、個人経営店的な仕事になりやすい。

モニターの場合、通常、ひとりで数施設の医療機関を担当する。
担当となった医療機関での治験に関して、そのモニターは全責任を負うことになる。

治験がGCPを守って行われているか、予定どおりのスピードで進行しているか、予定どおりに(あるいは予定よりも早く)終了するか、これら全てがひとりのモニターにかかってくる。

これだけ見ると、徹底的な個人競技のように思えるが、実は少し違う(特に日本の場合)。

例えば50施設の治験の場合、大抵、7,8人位のチームを組んで、治験が行われる。
このチームが上手くチームワークを発揮できるかどうかに、治験の成功がかかってくる。

治験が順調に行っている場合はいいのだが、普通、そんなことはまず無い。
なにかしら、いつも、問題を抱えて治験は進んでいく。

どこそこの病院でプロトコル違反が多発した、とか、予定通りに治験が進んでいないとか、途中でチームの誰かが転職するとか・・・・・・など等。

このような問題が発生した時にこそ、そのチームの真価が問われる。

また、SDVの際にはお互いに助け合ったりもする。



欧米のモニターの場合は、もっと個人競技的性格が徹底しているが、その点、日本ではチームワークがまだ威力を発揮する余地がある。
今後、世界同時開発、国際共同治験になった時に、日本の強みを見せられるかどうかは、この独特のチームワークが発揮できるかどうかにかかってくる(弱点になる恐れもある)。

優秀なモニターが集まれば優秀なモニター集団となるかというと、そうもいかないことが多い。
逆にごく普通のモニターが集まって、極めて優れたチームとなることも、多々有る。


この差はどこにあるのか?


日本人は他国に比べてチームプレーが得意と言われたり、チームワークが良いと言われたりするが、実は、何故、そうなのかがあまり検討されていない。

(ただ単に、個人競技が弱くて、それに比べたらチームプレーがまだまし、ということではないことを祈りますが。)


チームとしての強さはもちろん、チームリーダーに拠るところが大きいが、それだけでもない。

治験の場合、どのようなチームが素晴らしい成績を生むかを考えてみるのも、組織全体の質を向上させる意味からも意義がある。

あるいは、どんなことをすれば、史上最強のチームになるのか。


たまには、こういうことを真剣に考えてみるのもいいだろう。





架空(仮想)の製薬会社「ホーライ製薬」

臨床試験、治験を考える「医薬品ができるまで」







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Last updated  Sep 2, 2007 08:45:30 PM
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