テーマ:今日聴いた音楽(75130)
カテゴリ:音楽
鬼才キース・ジャレットによる完全即興ソロ・コンサートの模様を収録したライヴ盤の再発。
その中でもこのケルンでの演奏は高い完成度を誇る。 彼ならではの美しい旋律/音楽を十二分に堪能できる。 キース・ジャレットは、ソロピアノで独自の世界を築きあげたことでも評価されている。 ドイツのレーベル「ECM」からの最初の作品はソロピアノで、スタジオ録音では8曲のオリジナルを演奏した。 だが、キースの天才ぶりが発揮されたのは、完全なる「即興」ピアノ演奏の本盤だ。 観客の目の前で、気持ちの赴くまま弾くソロは長くなるが、それでも起承転結のある構成力の高さには舌を巻く。 即興でありながら、難解なところがない。 冒頭の<1>は、車のCMに使用されたこともあるほどだ。 彼のポップなメロディセンスが最大限に表れ、リアルタイムで最適なハーモニーをつけていく。 一定のテンポで1つのフレーズを繰り返す情熱的なパートや、すべての音に集中して奏でるパートの美しさに、言葉を失うばかりだ。 このアルバムの成功もあって、即興ソロピアノ・アルバムは多数録音される。 だが、完成度では本盤が最も高いといえるだろう。 音の躍動とその後の余韻と静寂。収録時の聴衆の拍手は同感です。 たったピアノ1台で、ケルンの観衆に感動を与えることができるのは彼しかいないでしょう。 じっくり聴けば聴くほど、即興演奏とは思えないほどの完成度です。 あらゆる音楽ジャンルにおいて、インプロビゼーションの頂点に君臨していますし、旋律の美しさとリズムの躍動感、そして次なる展開の読めない浮遊感。 どれをとっても一級品です。 キース・ジャレットは、この時の演奏に対して「私は創造はしていない虚空から降りてくるものをつかんでいるだけだ。」「私はこの創造物を大いなるものから受け取っているだけだ。」と発言しています。 彼の音楽の真髄がその言葉に表れています。 世の中にこんなに美しい音楽があったとは・・・・・・。 ●ザ・ケルン・コンサート
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Last updated
Mar 10, 2011 06:27:19 AM
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