テーマ:治験のお仕事(128)
カテゴリ:治験関係
不祥事を起こす会社って、何年たってもやっぱり不祥事を起こすことが多い。
コンプライアンス違反だ。 たとえば、製造に関するGMP違反とかデータねつ造のGCP違反とかね。 僕の転職経験から言って、会社には「体質」というものが絶対にある。 「古い体質」とか「日和見体質」とか「臭いものにはフタをしろ体質」とか。 この「体質」という言葉はよく使われるが、問題の本質を見逃す原因にもなる。 それは「企業体質ですから」というと、漠然と「会社」というものがあり、その全体像としての「会社」の気質のように思ってしまう。 でも、実は「企業体質」と言っても、それは結局「従業員体質」なのだ。 GMP違反やGCP違反、中にはGLP違反とか、とにかくコンプライアンス違反するのは、「ある人の手」によるものだ。 品質試験を実施してなくても「品質試験をやりました」と、あるひとりの従業員の手がサインするわけだ。 GCPで安全性情報を治験実施医療機関の長(病院長)に提出してなくても「提出しました」とモニタリング報告書に書いてしまう人がいる。 何故、そういう人が生まれやすい会社、組織があるのだろう? それは、本気に考えていないからだ。 あらゆることが「まぁ、いいだろう」という発想をする。 これは、ひとえに社長の責任だ。 本気で考えていないから問題が起きると、だったら「コンプライアンス推進室」を作れば、「まぁ、いいだろう」だ。 臭いものにはフタの発想だ。 首の上から足の先まで、この「まぁ、いいだろう」に埋まっている。 問題は、こんな会社に入ってしまったと知った瞬間の新入社員だ。 「え?これでいいんですか?」「いいんだよ。こらまでもそうしてきたから。法律と現場は乖離しているのが現実だ」・・・・・・。 どうする? 僕のおすすめは、さっさとそんな会社を辞めることです。 どんなに給料が良くても、そんな会社に長くいると精神まで腐ってしまう。 いつか、自分も「これでいいだよ」と後輩に「指導」する社員になってしまう。 不正が不正と感じられなくなってしまったら、もう遅い。 これが怖いのだ。 「そんな青いことを言ってたら社会はやっていけない」と言われたら、「そんな青いことをしている会社」に転職しよう。 給料が多少、安くても精神が休まる。 人生に充実感を味わえる。 臭いものにフタをする前に辞表届を作ろう。 「いえ、僕がこういう会社の体質を変えます!」という人もいるだろうが、その気構えは立派ですが、ひとりでは無理です。 そこまで、その会社が好きなの? 「そんなつもりは無かった」としても、結果的に不祥事に加担するような事態を避けよう。 「まぁ、いいだろう」発言をする上司がひとりでもいたら、それがその会社の「体質」だと思ってください。 胸をはってやれる仕事をやっていこう! そういう会社はいくらでもあるよ。 ■■■ ホーライ製薬・・・架空の製薬会社の日常 ■■■ ↓ ホーライ製薬・・・架空の製薬会社の日常 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 12, 2011 12:06:36 PM
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