テーマ:治験のお仕事(128)
カテゴリ:治験関係
震災関係のニュースはテレビの各局で毎日放送されている。
放送されている内容はだいたいどこも同じで、避難所の苦労、芸能人、有名人、アスリート等が避難所を慰問するなど。 または、福島原発の現状を政府、東電、原子力保安員の三者からの発表を放映、それに対して原発の専門家のコメントをもらうなど。 そんな金太郎あめを切ったようにどこも似た放送の中、NHKのあるコーナーでは、被災者の方々が画用紙に「今、自分の思っていること」を書いて、被災者本人が自分の言葉で説明するという番組があった。 たとえば、ある夫婦は「今、何をしたいか?」という観点で、画用紙にこう書いていた「夫婦喧嘩をしたい」。 また、あるご婦人は「今、何が欲しいのか?」という観点で、「洗濯機と掃除機が欲しい」と書いていた。 ある女子高校生は女性下着メーカーのトリンプにお礼を書いていた。 なぜかと言うと、その女子高校生が個人的に「●●の避難所は女性が多いけれど、洗濯もできないので下着を送ってくれないだろうか」とメールをトリンプに送ってたら、すぐに1万着の下着が送られてきたというものだった。 このように「被災地を訪問したレポーターの声」ではなく、「被災者本人」の生の声を伝える、という新しい切り口の視点で作られた番組はとても新鮮だった。 「本当に、本当に」困っている「生活のささいなこと」や被災者の東北弁で「全国の皆様に対する支援のお礼」などが生で聴くことができる。 ここで僕が言いたいのは「画一的」な報道が多いなか「独自の視線」で被災者の現状を伝える番組を作ったテレビ局もある、という点だ。 新薬の開発にも「流行」があり、どこかが大ヒットを放つと「柳の下の二匹目のどじょう」を狙って、製薬各社が似たようなゾロ新を出してくることが多い。 「高脂血症」、「アルツハイマー」、「がん」など等。 製薬業界に流行する「言葉」もある。 最近なら「オーバークオリティ(オーバーリアクション)」、「ドラッグ・ラグ」、「アンメットメディカルニーズ」、「国際共同治験」など等。 そういう「画一的」な切り口が多い中、「独自の切り口による視線」で新薬市場を切り開いていく会社もある。(ベンチャー企業に多い。) 「独自の切り口による視線」で世界を切り開き、僕たちに「新しい世界」を見せてくれる会社だ。 誰もそんなことに注目していなかった分野に着目し、画期的な新薬(ピカ新)を出してくる会社だ。 もともと科学の進歩は世界で同時に同じように進んでいる。 その最先端の科学に新薬の開発を依存している業界なので、「似たような」切り口の新薬が出てくるのは、まぁ、当然だ。 しかし、いつでも、どんな時にも「パイオニア」はいる。 そしてパイオニアは、「困難な道」を切り開く、というのは必然だ。 なぜなら、それまで疾病の評価すら存在していない領域を進んでいるからだ。 私たちはそんな会社の出現を待っている。 「世界なんて、どうせ、こんなもんでしょ。」という常識に真向から刃向い「こんな世界もあるんだよ」と新世界を見せてくれる会社の出現を待っている。 「お!そうきたのか!!」と驚くような病気へのアプローチ方法を取るピカ新を待っている。 最近は2010年問題、「行き詰まり」感が否めない製薬業界。 古い体質の製薬業界に「新風」の嵐を巻き起こしてくれる、そんな会社・新薬を私たちは待ち望んでいる。 でも、そんな「新風」も「地道な努力」の上に吹いているんだけどね。 ■■■『 医薬品ができるまで』(治験に関する話題) ■■■ ↓ 『 医薬品ができるまで』(治験に関する話題) ■■■ 架空の製薬会社『ホーライ製薬』で新薬開発の流れを紹介 ■■■ ↓ ●「架空の製薬会社『ホーライ製薬』」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 23, 2011 03:48:41 PM
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