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おすすめミステリー小説、本、ビジネス書、お勧め音楽、お薦め映画 by ホーライ

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Aug 15, 2011
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猛スピードで変化する世界で陳腐化とコモディティ化を避けつつ成長を続けるには、継続的なイノベーションが欠かせない。
イノベーションを偶然や運任せにするのではなく、目標、戦略、組織、システム、企業文化、リーダーシップなど企業経営の中心にすえるにはどうすべきか。

「消費者がボス」を信念とするP&Gは、いかにしてイノベーションを組織の中心に置いているのか。

本書は、世界的経営コンサルタントであるラム・チャランと、革新的商品を世界の家庭に提供しつづけてきたP&GのA・G・ラフリー会長兼CEOが、互いの体験と研究を凝縮した画期的な経営書である。
ビジネスウィーク誌の年間ベストブックに選出された話題作、ついに登場。


本書は、P&Gのイノベーション戦略・実践を事例として前面に押し出しつつ、体系的なイノベーションの方法論について解説しています。

イノベーション関連の書籍は、方法論メインのものと事例メインのものに大きく分かれているように思えます。
方法論メインのものは体系的ではあるのですが、実践でどのように適用すればよいかがわかりにくく、事例メインのものは実践でのヒントは多いのですが、それらをどのように効果的に組み合わせればよいかがわかりにくくなっています。
本書は、方法論メインと事例メインの書籍の良いとこどりをしていますので、体系的にも実践的にも活用しやすいものとなっています。


また、企業経営とイノベーションを整合させていますので、企業経営という観点からもイノベーションという観点からも、確かな知識・視点を与えてくれます。
そうなっている大きな理由は、P.F.ドラッカーの『イノベーションと起業家精神』をベースとしているからだと推察します(実際に引用が数多くなされています)。

ドラッカーは、企業の第一の目的は『顧客の創造』であると述べ、重要な企業活動は『マーケティング』『イノベーション』『生産性』だと述べています(『現代の経営』より)。

本書で提示している方法論もP&Gの事例も、まさにこの原則を忠実に踏襲しています。
また、イノベーションは人のつながりから生まれるという重要な知見も、人を中心に経営を考えたドラッカーならではのものでしょう。

改めてドラッカーの凄さを認識させられると共に、それを忠実に実践してイノベーション・成長を続けているP&Gの凄さも認識させられます。

会社を変革したい方には必読です。


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Last updated  Aug 15, 2011 02:16:41 PM
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