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マッキンゼーの問題解決テクニックを実践
世界的ベストセラーとなった前著『マッキンゼー式 世界最強の仕事術』の実践編。 戦略系コンサルティングファーム・マッキンゼー&カンパニーならではの問題解決術や具体的テクニックを指南する。 自分のキャリアアップに即役立つ実践的なノウハウが満載だ。 問題解決やロジカルシンキングに関する本は、本屋に過剰なほど積まれているが、その中でも、世界随一のコンサルティングファームであるマッキンゼーの現場を経てたノウハウを現場の感覚を活かしつつまとめた本書は際立つ良書である。 実際に問題解決に日々使われているテクニックが余す所なく丁寧に言語化されている。 このようなテクニックは実践を通じて内在化させるため、現場ではさほど意識することなく用いられている。 しかしコンサルティングファームで働く機会を持たないビジネスマンが本書のテクニックを習得するためには、意識化・言語化された行為をなぞることにより身につけることが必要である。 その際、最も困難なのは身につけるだけの良質かつ十分な特訓である。 幸いに本書の各章には、「練習問題」が記載されている。 実際に問題に取り組むことにより、本書がありがたいお経に終わることはないだろう。 ビジネスに必須の問題解決テクニックに興味があるビジネスマンに自信を持って推薦できる一書である。 後半の「チーム」「クライアント」「あなた自身」の章は、著者もかなりのボリュームを割いているし、一番読み応えがある。 とくに「チームのマネジメント」でコミュニケーションの促進を強く訴えているのは、方法というよりコミュニケーションの量を豊富にすることそのものが、大切だと説いている。 会社という機構で働いている人間にとって耳の痛い話であるだろう。 「一言話をしてくれれば……」この台詞を誰しもが一度は耳し、口に出したことがあはるはずだ。 「セクショナリズムがもたらす会社の動脈硬化が日産をあすこまで窮地に追いやった」ようなことをカルロス・ゴーンも言っている。 極端に言えば、すべてはちょっしたコミュニケーション不足が会社にとって「問題」を発生させ、「コミュニケーション」の促進が「解決」の糸口だとこの本書が言っているような気がしてならない。 いかなる問題に直面しても応用できるこのロジカル・シンキングをきちんと吸収することによって、その後、仕事をしていく過程で、「この場合はどうするか?」と一度立ち止まって、 問題解決の段取りを考える余裕が生まれた。 一度読んでおくと、その後のキャリアアップに間違いなく活用されるだろう。 マッキンゼーのケーススタディを思う存分吸収できる。 社内、そしてクライアントが抱える超難題を解決し、 数値として右肩上がりにするため戦略、そして方法論と実践案を導く。 読者は本書を読み進めるごとに、ときに練習問題を解きながら、 結果として最高峰のノウハウを身につけられる。 すべてのビジネスマンのロジカルシンキングの教科書のような本だ。 【中古】afb【古本】マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック/イーサン・M・ラジエル ポール・N・フリガ ●本当に役立つ『おすすめのビジネス書』のサイト ↓ ●本当に役立つ『おすすめのビジネス書』のサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 16, 2011 11:48:53 AM
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