テーマ:ミステリー(41)
カテゴリ:傑作おすすめミステリー小説
夏休みを伯母一家が経営する旅館で過ごすことになった少年・恭平。仕事で訪れた湯川も、その宿に滞在することを決めた。
翌朝、もう一人の宿泊客が変死体で見つかった。 その男は定年退職した元警視庁の刑事だという。 彼はなぜ、この美しい海を誇る町にやって来たのか…。 これは事故か、殺人か。 湯川が気づいてしまった真相とは―。 読んでいるときは淡々と… でも、本を閉じた後に、静かにジーンと余韻が残るお話でした。 次第に明らかになる2時間ドラマにありがちなドロドロした人間関係も、最後には幻想的な海底と、少年の輝かしい未来…そんな美しいモチーフで洗われて、さわやかな読後感。 夏休みに読みたかった。 物理的なトリックは弱くて、あまりそれ自体の推理の醍醐味はないし、フーダニットも対象が実質1人、もう終盤はお涙頂戴にまっしぐらなんだけど、相変わらずの湯川先生の科学者語り、警察官たちの様々な視点、人生イロイロ、定番の要素はバランスよく盛り込まれていて退屈しませんでした。 しかし、湯川先生、めちゃめちゃ人間臭くなりましたね。 これはこれで魅力的だし、まさに彼の言うところの「成長」なんじゃないかなーと思います。 連続刊行された著者の作品の中で、特に挙げたい一作。 子ども嫌いのガリレオ博士湯川と少年との、「化学反応」が面白い。 こういう話が好きです。 ミステリーとかいう前に、こういう設定の話というところが、理系もいいのだなと心から思わされる。 哀しみと切ない希望が一緒に詰まっている。 巧みな人物設定で次々と明るみに出る人間の醜ささと美しさ。 東野ワールドを満喫させる傑作ミステリー! 【送料無料】真夏の方程式 ★★★面白いミステリー小説、おすすめミステリー小説、傑作ミステリーのランキング、おすすめミステリー本、名作ミステリー小説紹介サイト★★★ ↓ ●面白いミステリー小説、おすすめミステリー小説、傑作ミステリーのランキング、おすすめミステリー本、名作ミステリー小説紹介サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 4, 2011 10:27:26 AM
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