カテゴリ:メンタルヘルス
僕がうつ病を患ってはや25年が経つ。
僕のうつ病の初発は25歳のときで、結婚してすぐの「新婚うつ」(女性でマリッジうつ病てあるけれど、僕はその男性版)だった。 その時はとにかく「自分は癌じゃないか」「何か重病の病気にかかっているんじゃないか」「微熱が続き体がだるい」という考えに支配され、病院の梯子をするし、様々な検査をやった。 当時は自分が「うつ病」だとは思わずにうつ病の治療もしなかった。 うつの症状が出たのは1月で、それから会社を休みまくり、結局4月に気候が暖かくなったら自然にノイローゼ的な症状は無くなった。 それからしばらくはうつ病の症状は出なかったが、30歳の頃に転職を機にまたうつ症状が出た。 症状としては「体がだるい。極めて重度な倦怠感」、「会社に行きたくない」、「何に対しても意欲が無い」「食欲ない」「眠れない」という症状がいっきに出た。 この時はさすがに自分でもおかしいと思い、精神科にかかり、初めて「うつ病」という診断がつき、抗不安薬と抗うつ薬、睡眠薬が投与された。 それいらい、転職したり、新しい仕事をするとうつ症状が出てくるようになり、今では何が無くても冬場になるとうつ症状が出る。 さて、そういうことで僕は30年近くのうつ病の「ベテラン」だ。 そういう「うつ病」の患者さんにお勧めの本を紹介したい。 それは「森田療法」の本だ。 ●森田療法 (講談社現代新書)(楽天) この森田療法を一言で言うと、「あるがままを受け入れる」ということだ。 うつ病に限らず、強迫神経症、ノイローゼ、パニック障害、赤面症などのかたにも有効な方法だ。 心臓がバクバクするほど緊張しても、あるいは「ガス栓を閉めたかどうかが気にかかり外出できない」人とか人前で赤面しても、それはそれとして全て受け止め、目的を果たすことに集中する。 つまり、橋が怖くて渡れないと思ったら、橋の向こうにある楽しい遊園地に行くのだ、というふうに意識を変える、というやり方を紹介している。 病気ほどではないが、プレゼンは苦手だと言う人にも応用できる。 とにかく、この本を読んでから、気持ちが楽になった。 うつ病は薬による治療と休息と認知療法(森田療法がその一種)をうまく活用し、うつ病とうまくつきあっていくことが大切だ。 さらに、僕がうつ病になっている時の妻の僕に対する接し方は「その病気、症状に対して何も言わない」という感じで、これがまた、うつ病患者の僕を楽にしてくれた。 有給休暇が足りなくなるぐらい会社を休んでも、特に何も言わないし、励ましてもくれない。(うつ病の患者さんを励ますのは禁忌だ)。 ただ、僕の病気に対して、心配はしてくれる。 だから、家族や友人、恋人がうつ病になったら、励まさない「忍耐力」が必要になる。 どんなに心配しても「そっとしてあげる」という態度を我慢強くしないといけない。 家族や友人、恋人がうつ病になったら、次の本が参考になる。 ●【送料無料】あなたの大切な人が「うつ」になったら(楽天) うつ病に限らず、どんな病気も本人はもちろん苦しいのだが、その周囲の人も辛くなる。 だから、まずは病気に対する理解が欠かせない。 そのためには次の本がとても参考になる。(偶然なのだが、僕の長女の同級生のお父さんが書いている。) ●入門 うつ病のことがよくわかる本 (健康ライブラリー イラスト版)(楽天) 今はうつ病に対しても有効な薬が増えてきた。 それらの薬をうまく使うことで、うつ病を完治することが難しかったとしても、とりあえず、会社には行ける、という状態には絶対になれる。 そう信じて僕は日々を過ごしている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 15, 2012 10:00:49 AM
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