Welcome to Horselover's World Vol.II

エトワールフルーヴの次女、アオイキキョウのデビュー戦を大井競馬場で観戦した日、
初めて彼に会った。

栗毛の３歳牡馬、ヘイロード

７月１４日大井１０Ｒはまなす特別３歳選抜を雨の不良馬場で勝ち、
その後３歳選抜馬ＪＲＡ交流では６着。

なんとなく微笑んでいるような表情で人懐こく、初めて見た人間を警戒する素振りも見せず、
甘えている様子。

恐る恐る鼻を撫でたら、もっと撫でてと催促するように顔を押しつけてきた。

噛み付く様子もなかったので両手で顔の両側を撫でてあげたら目を細めてうっとり顔。
数年前船橋で会っためんこい栗毛馬、キタサンハリケーンと重なりその場で好きになった

思いがけない出会いに久々にときめいた
お盆休みの後は年末まで競馬場にはいくことができなかったが、
また年末に会えるのを楽しみにしていた
ところが...
９月に２戦後、フレグモーネを発症し、しばらく休養することになったと知った。
休めば治ると思い、回復を祈っていたところが、１１月には蹄葉炎を発症し予後不良とまで
惨すぎる
骨折した馬を救ったこともある大門未知子様、彼を助けてください
藁にも縋る思いで何とかならないものかとあれこれ調べたが、蹄葉炎は手術で治るものではないようだった。
例え大門美智子様が失敗せずに治せたとしても、千万単位の報酬を払うことは不可能だ。
せめて命だけはと祈るしかできなかった。

数日後彼は乗馬クラブに引き取られることになったという朗報があり、まずはホッとした。
どうか蹄葉炎が治って第２の馬生で活躍し、たくさんの人に愛されますように
真面目で可愛く何の罪もない彼のような馬が惨い目に遭い、汚いことを繰り返す人間が平然と生かされているのは理不尽すぎる。