晴れのち曇り

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  ボジョレー・ヴィラージュ［2003］フィリップ・パカレ

  ひょろりとした２人が歩いている様を表しているような二つのＰはフィリップ・パカレのマーク。ボジョレーの解禁日もあと一月ほどですが、ガメイが無性に飲みたくなってパカレのボジョレー・ヴィラージュ2003を開けました。ガメイに特徴的なほこりっぽいような果実味を残しながらもガメイの味の上澄みだけをきれいに取り出したような透明感のあるボジョレーになっていました。ボジョレーにはときどき発酵しかかっている感じがするものがあると思うのですが、これもほんのかすかに発泡している感じがありました。少さな小さな泡がときどき舌をくすぐります。

  Oct 13, 2006

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• 車の売買

  イギリスの場合、車の売買はとても簡単です。車の登録証の持ち主欄に新しい持ち主の名前を書いて車の登録局へそれを郵送するだけです。１か月ほどすると新しい持ち主のもとに新しい登録証が届きます。いろいろと注意しなくてはいけない点もありますが、日本のように役所主体ではなく、あくまでもユーザー主体で手続きが簡単なのはいいなと思います。国というのはできるだけ国民に自由にさせて介入しないというイギリスの姿勢はとても好きです。

  Oct 12, 2006

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• 目覚めたとき

  今朝目覚めたときに、自分がどこにいるのかわからくてアワアワしてしまいました。別の部屋に寝たからでしょうか。旅行に行ったりしていつもと違うところで寝たときにたまにあるあれです。そんなとき、目のきかない暗闇の中にいるということもあって方角もわからず、自分のいる場所を定められずに不安になり、ちょっとしたパニックをおこします。あわてて記憶をたどって思い出そうとします。昨日、ああして、こうして、そしてようやく、あっそうか、となります。まあ、なんてことのないことです。ですが、ときどき考えます。もし自分の生きている人生が大きな、長い一つの夢だったとしたらって。目覚めたとき、どこにいるのでしょう？そしてどんな風景が見えるのでしょう。

  Oct 11, 2006

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  タンデム・ルージュ[2005]コンダミン・ベルトラン

  連休はいかがでした？月がとってもきれいでしたね。月見には団子なのでしょうけど、僕はタンデム・ルージュ[2005]コンダミン・ベルトランを側に置いて濃い青い空に映える白い月を、いつも以上にぼんやりと眺めていました。メルロ５０％、シラー５０％で作られるこのワインは、おもしろいことに、メルロのやわらかさと、果実味あふれるシラ－種のシャープさの両方が飲んだときに合わさった形でではなく別々に感じじることができて、どこを切っても二つの味が現れる金太郎飴的なワインがあるとすればこんな感じになるのかな、なんて変なことを考えていました。

  Oct 10, 2006

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  ノットゥルノ[2004]ドレイ・ドナ

  イタリアはエミリア・ロマーニャ州で作られるサンジョヴェーゼ１００％のワイン。サンジョヴェーゼといえば、むせるようなふくよかな香りとまろやかな味で大好きなのですが、このワインの場合はちょっと違ってがっしりした感じでした。ですが、たっぷりとある渋みと果実味が残念なことに離れていて焦点を結びません。まるでお互いに寄り添うことをもう止めてしまった夫婦のよう。この先どうなるのでしょうか。

  Oct 9, 2006

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  単位（１）

  日本で売られているものの重さや容量がどうしてこの数字なの？というものがあります。たとえばバター。４５０ｇというものがあります。半分の２２５ｇという箱もあります。プロセスチーズも（４５０ｇの半分の）２２５ｇ入り。どうしてこのような数字なのでしょうか？答はポンド（お金ではなく、重さの単位）をもとにしているからです。正確には１ポンド＝４５４ｇなのですが、少し数字を丸めたようです。

  Oct 8, 2006

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  ピノ・ノワール・ツイン・ヴィンヤード[2004]ダニエル・シュスター

  ダニエル・シュスター　ピノ・ノワール　ツイン　ヴィンヤード　[2004]　ニュージーランドのピノ・ノワール。みずみずしい果実味が見事です。波長の高い酸味が中心となって味を作っています。やや薄めの色とサラッとした液質もあって（味が薄いということではなく）ちょっとスパイスの加わった、フランボワーズやイチゴのジュースのようなさわやかな味が口の中に広がります。籠に摘んだばかりの果物をイメージさせるこのワインは、収穫を迎えた今頃の季節にぴったりです。

  Oct 7, 2006

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• ATM

  この前お金を降ろしにいってそういえばと、イギリスのATMを思い出しました。イギリスのATMは２４時間使えます。便利です。建物の外に付いています。なのでけっこうごつい機械です。でも預け入れはできません。もちろん送金なんてできません。シンプルな装置です。イギリス人が日本の多機能なATMを見たらさすがテクノロジーの国と素直にびっくりするか、そうでなければ、それほどの機能が必要なのかと天の邪鬼な文句をいうかのどちらかです。そんな反応をする人たちです。

  Oct 6, 2006

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• 運動会

  運動会の季節です。職場の近くの小学校でも朝から夕方までずーと運動会の予行演習をしているようで同じ音楽が何度も流れては先生が子供たちに指示をしている声が聞こえてきます。かけっこが嫌いだったりするとあまり楽しめなかったりする運動会ですが、どうなのでしょう。今の子供たちは楽しんでやっているのでしょうか。そうだといいなと思います。

  Oct 5, 2006

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  ヴィプラ・ロッサ・ウンブリア[2004]ルイージ・ビジ

  ヴィプラ・ロッサ・ウンブリア[2004]ルイージ・ビジメルロー70％、サンジョベーゼ20％、モンテプルチャーノ10％で作るイタリアはウンブリアのワイン。おもしろいのは、酸味と渋みの距離。たとえばこの前飲んだマッキオーレの場合には、押しくらまんじゅうをしているように背中合わせだったのですがこちらは離れています。まるでだるまさん転んだをして遊んでいる子供たちのよう。口に含むとその二つが近寄ってきて、バランスを取ります。この写真だと見えにくいのですが、ボトルにリリーフが描かれています。このワインの名前にもなっているヴィプラ（毒蛇）とのこと。かっこよくありませんか。

  Oct 4, 2006

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• 笑顔が好き

  笑顔が素敵な人が好きです。笑顔が素敵なのは、心と直結したその顔が素直な顔だから。悲しみも苦しみも辛いこともとりあえず全部引き取って今あるいは未来を向いている優しい、そして勇気のある顔だから。見る者に「ここにおいでよ」とか「ここにいなよ」と言ってくれているように見えて居場所を、心地よい居場所を提供してくれるように見えるから。でもなかなか難しいんですよね、笑顔って。笑顔を浮かべているようで、僕は引きつった顔を見せている気がします。えぇ。

  Oct 3, 2006

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  ボルゲリ・ロッソ[2004]レ・マッキオーレ

  ボルゲリ・ロッソ[2004]レ・マッキオーレメルロ40％、カベルネ･フラン30％、サンジョベーゼ30％で作られたワイン。歯にまとわりつくほどのたっぷり渋みがボリュームのあるこれまたたっぷりの果実味と合わさって力強さを主張します。そう、ジムでガンガン鍛えている人のよう。時間が経って落ち着けばひたすらエレガントな上品さを身につけるのでしょう。とはいっても今すでに１００％おいしく、この先未来に渡って長い間おいしく飲める体力のあるワインです。こういうワインをセラーにまとめて置いておくとよいのだろうな。

  Oct 2, 2006

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• 一期一会的な出会い

  ２８日にも書きましたが、僕の基本的な考え方は、ワインとの出会いは時間を背負ったもの同士の一期一会的な出会いであるというものです。どういうことかというと、つまり飲む側の人間も飲まれる側のワインも時間の中で常に変化をしていてそういう時間を背負っているということです。人間の方は、時間の中を動き、常に変わっていきます。１年前よりは今年、昨日よりは今日ともしかしたら知識や経験も増えていて、それは未来へと続きます。明日、１年後、１０年後の方がもっと知識とか経験も増えているかもしれません。だけどその一方で若い頃持っていたいろいろな力というものは失っていきます。感覚も鈍くなっているのかもしれません。そういう変わりつつある時間の中で今があります。ワインの方も同じです。何年かの熟成を経て今がありだけどそれは、もっと前の方がよかった、あるいは、あと何年かしたらもっとよくなるかもしれない可能性を持ちながらの今で、だから今そのワインを飲むということもどうしようもなく時間というものに縛られています。その「今」はもしかしたら最良の時ではないかもしれない「今」です。飲む側があと何年か若かったときの方がおいしく飲めたかもしれないあと何年か経験を積んだ方がおいしく飲めるのかもしれない「今」であり、ワインの方ももっと前の方がおいしかったかもしれないあるいはあと何年か寝かせればもっとおいしかったかもしれないそういう可能性の中での「今」です。そう考えていくと、ワインとの出会いは絶対的なものにはなりえないのではないかと思えます。ワインの味も香りも絶対的なものにはなりえないのではないかと思えるのです。できることは、そのような両者の時間に思いをはせながら精一杯楽しむことかなと思うわけです。それが僕が言おうとしている一期一会的な出会いということの意味です。

  Oct 1, 2006

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• イギリスのお金（２）

  イギリスはポンドを使っています。いまだにと言った方がよいのでしょうか。EU加盟国ですが、ユーロを使っていません。ゆえに、外国に行くときには両替をしなくてはいけません。戻ってきたらまた両替をしなくてはいけません。各国が違う通貨を使っていた時代に比べれば楽ですが、やはり面倒です。その為替レートも日本人の感覚からすると「違う」という感じです。１ポンド＝２００円以上というのは、感覚としてとても高いのです。１ポンド＝１００円だったら物価の安い暮らしやすい国と感じます。せいぜい１ポンド＝１５０円というのが日本で売られているものの値段と比べてはじき出される為替相場です。でも、どんなに文句を言ってみても為替をわれわれの手で変えることはできません。為替って、不思議です。

  Sep 30, 2006

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• イギリスのお金

  イギリスの昔の小説など読んでいると出てくる、１２ペンスで１シリング２０シリングで１ポンドとなるきわめて複雑なお金の数え方はきわめて幸いなことに（笑）、今は使っていません。この方式では、お釣りが計算できません。少なくとも僕には（笑）。今は１００進法。１００ピー（ペンスのこと）で１ポンド。単純です。

  Sep 29, 2006

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  ヴォルネイ1988　アンポー・エ・フィス

  週末に飲んだワインの続きです。白（ムルソー）はため息がでるほど申し分なくおいしかったのですが、赤は失敗してしまいました。ずーとセラーに入れて楽しみにとっておいた（ラップでくるんでおいたのですが、おかげでエチケットはボロボロです）ヴォルネイ1988　アンポー・エ・フィスを開けたところツンとくる酸っぱいような匂いがしてこれは！と思いながら口に入れてみると案の上飲めたものではありませんでした。保存が悪かったのでしょうか。すでに肉料理に入っていました。急遽シャトー・ラグランジュ2000を開けました。タンニンも豊富で果実味もあっておいしいのですが、まだ若々しく、それらが響き合って大きなものになる前に飲んでしまったという感じでした。ワインと過ごす一時は時間を背負ったもの同士の一期一会的な出会いというのが僕の考えですが、あり得ること、仕方のないこととわかってはいても、死んだワインを目にするのは悲しいことでした。

  Sep 28, 2006

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  ムルソー・ル・メ・シャヴォー[2000]ヴェロニク・ドゥ・マクマホン

  ムルソー・ル・メ・シャヴォー[2000]ヴェロニク・ドゥ・マクマホン友達が遊びに来たので、ムルソーを開けました。ムルソーはシャルドネで作るブルゴーニュのワインです。ここでも自然農法で作られたブドウを使っています。凝縮感があってこってりとしていますが、ほどよい酸味が、きれいに澄みきった凝縮感に変えてくれます。その様は、赤い絨毯の上を踊る貴婦人がターンの時に豪華絢爛なすその長いドレスをぱっと翻すその一瞬のような感じです。とてもエレガントで、飲んでみなが幸せに押し黙ってしまうワインでした。

  Sep 27, 2006

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• いつもと違う

  いつも大体同じ時間に家を出て、いつも大体同じ時間にコンビニの前の横断歩道を渡り、いつも大体同じ時間にパン屋の角を曲がって駅に行き、いつも大体同じ電車に乗る。そんないつもと変わらぬ生活をしているときに普段と微妙に違う時があります。いつもならトラックが店に荷物を降ろしているのに、そのトラックが見当たらなかったり、いつもならたくさんの人がホームで待っているのに、その数が少なかったり、いつも同じ車両で見かける人がいなかったりといった些細なことです。それでも、あれっ？と思います。そして少し不安になったりします。今日ってなにか特別な日だっけ？祝日だったっけ？あるいは、パラレル・ワールドに入ってしまったのかなんて。

  Sep 26, 2006

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• お釣りの数え方

  買い物をしたときのお釣りの数え方が日本とイギリスでは違います。日本では、たとえば５２５０円の買い物をして１万円を渡すと１００００－５２５０＝４７５０　と計算をして（最近だと）「まずは大きい方から・・」と言って４０００円のほうから、千円札を１枚ずつ客の目の前で数えて確認をしてから渡し、そして残りの７５０円を渡してくれます。イギリスはこの逆で、たとえば、５ポンド２５ピー（ペンスのこと）の買い物をして１０ポンド札を渡したとすると、まずは７５ピーを渡して、これで６ポンド、そして残りを１ポンドずつ手渡ししながら、７，８，９と数え，合計１０ポンドとなったところでお釣りを渡すのは終わります。日本のやり方が、言ってみれば、引き算方式なのに対して、イギリスは足し算方式と言えます。場所が変わると、お釣りの渡し方一つ取っても変わるものでおもしろいですね。ちなみに、イギリスではお釣りをよく間違えるので、もらったその場で（あとで少なかったと言っても聞いてもらえないので）もう一度数え直して見ることが重要です。お釣りが多いときもありますが、そのときは英語が分からないふりをしていいですから。えぇ。

  Sep 25, 2006

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  メール・エ・コキアージュ[2005]ジュリアン・メイエー

  「幻の醸造家」と言われているアルザスのジュリアン・メイエーのワイン。これもビオディナミのワイン。上級キュヴェのリースリングの出来が気に入らなかったからと格下げしてほかのブドウを混ぜて出している（ゆえにお買い得な）ワインだそうです。色はきれいなハチミツ色で、とろっととした感じです。苦みに引き締められた酸味と甘みはまた苦みを背景に持つことでスケールがより大きくなる酸味と甘みは凝縮感と厚みがあって、こってりしています。そう、海でいうなら死海のような感じ。プカプカと浮かんでいられそうです。ハチミツ色の海に浮かんでお日様の光を浴びていたい、そんな方にはおすすめです。

  Sep 24, 2006

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  キンモクセイ

  昨日の朝道を歩いていたらキンモクセイの花の香りがどこからともなく漂ってきて、嬉しくなってしまいました。大好きな花の一つです。短い期間だけ、ひっそりと咲く小さな花。びっしりと花を付けたキンモクセイの木を下から空に向かって眺めていると、金色の粒子が空に向かって立ち上っていくような感じがしました。なにかのメッセージを届けるように。濃厚で、艶やかですらある香りは、好きな人と嫌いな人がはっきり分かれるかもしれません。僕は好きですが、みなさんはいかがでしょう。キンモクセイの香りがして「あっ、トイレの匂いがする」といっている子供がいましたけど、違いますから。えぇ。

  Sep 22, 2006

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  シャトー・ペスキエ・キュヴェ・テラッセ[2003]

  シャトー・ペスキエ・キュヴェ・テラッセ[2003]グルナッシュ70％、シラー３０％から作られるこのワインは、自然農法によるものだからでしょうか、おどろくほど香りも果実味も純粋です。両者とも力強い輝きがあります。味に「輝き」というのはへんな感じがするかもしれませんが、言わんとしているのは、アルコールに乗った果実味が、甘み、渋みと一点で交わり、その交わりによって生まれた力が、光となって口の中にいっぺんに広がる感じを表しています。それはまるで宇宙に漂う塵や雲が重力に引き寄せられて、新しい星となって輝く様に似ています。口の中に星が生まれるのを感じたいロマンティックな方にそして、そうでない人にも（笑）、おすすめです。1200～1300円くらいのワインですが、これまた2000円～3000円台のワインの味が楽しめます。もっと買っておけばよかったと思っています。

  Sep 21, 2006

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• 横道や路地

  日々よく知っていると思っている街でも歩いているとこんなところにこんな道あったっけ？って思うことがあります。「よく知っている」と思うこと自体が態度Ｌなのかなと反省させられます。そんな道に出くわすと、嬉しい驚きを感じ、つい入っていってしまいます。タクシーが入っていくのが見えた道に入ってみるとこんな抜け道があるんだとか、ここに出るのかなんて発見があります。街にも無数にある横道や路地。そう、「猫の恩返し」や「千と千尋」のように入っていったら、なにか新しい世界が待っているのかもしれない、そんな気持ちで横道や路地を見つめるならば、よく知っているはずの街もいつのまにかラビリンス。それで入っていったら、もしかしたら今いる世界には戻ってこられなくなるのかもしれません。まあ、それならそれでよいのかな、と。さあ、今日も好奇心いっぱいで、目をキラキラさせながら街を歩いてみましょう。

  Sep 20, 2006

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  コステル・ド・ニーム・バルバベル[2002]マルク・クライデンヴァイス

  コステル・ド・ニーム・バルバベル[2002]マルク・クライデンヴァイスアルザスのマルク・クライデンヴァイス」が、南フランスのコスティエール・ド・ニームに自社畑を購入し、１９９９年に設立した新しいドメーヌのワイン。セパージュは、カリニャン60％、シラー20％、グルナッシュ20％。香りもよく、味わいはとてもみずみずしく繊細でピュアな果実味が印象的なワインです。おもしろいのは、果実味が二重であること。波長の違う二つの果実味が重なっています。一つのもののなかに二つの味が入っていてあれ？って驚くのと同時に新鮮さなおいしさを感じることがありますが、それを感じることができます。そんな驚きを味わいながら、エチケットやコルクに描かれた太陽を見ていると、二連星（双子星）が頭の中で回り始めます。もっともこの太陽は、単に無農薬というだけではなく月や星といった天体の動きや、宇宙全体の力を生かす農法でブドウを作っているということの印なのだそうですが。

  Sep 19, 2006

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  夏の終わりか秋の始まりか

  夏が終わる時期は、実は苦手です。秋が嫌いというわけではありません。秋はむしろ好きです。食べ物はおいしいし、ワインもおいしく飲めますし、外で過ごしていても気持ちいいし、夜が長くなるのも好きです。秋になってしまえばなんというか、諦めがつくというか、秋をきちんと受け入れられるというか、でよいのですが、夏が終わる時期がダメなのです。まあ、大人げない、気持ちの問題です。放っておけば直ります。

  Sep 18, 2006

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  ピノ・ノワール[NV]レックス・ゴライアス

  ピノ・ノワール[NV]レックス・ゴライアス同じピノ・ノワールを使っても、作り手によって、場所によって味が変わるのがワインのおもしろいところだと思います。このカリフォルニアはハーン・エステートのワインは、香りはかぐわしく、味は凝縮感があり、厚みのある味をしています。基調となるのは幅の広い渋みと果実味。その二つがもう一方に呼応しながら、なだらかに広がります。そこに土っぽい感じが加わると、なだらかな丘ができます。その頂点にはスパイシーな香りが、一本の木のように立ちます。そんな大らかで土の香りのする丘が頭の中に浮かんできます。1300円ほどの値段ですが、2000～3000円台のワインの味を楽しめます。

  Sep 17, 2006

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  秋、みっけ

  さわやかな気候になってきましたね。もう秋です。食べ物がおいしい季節の到来です。

  Sep 16, 2006

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  電気ケトルｖｓ電気ポット

  イギリスには日本でいうポットというものはありません。つまり保温用のポットあるいは電気ポットです。ポットというと普通にお茶を入れるポットや鍋になります。彼らはその都度お湯を沸かします。そんなの面倒くさいと思われるかもしれませんが、どうしてどうして、すぐにお湯が沸きます。電気ケトルを使う家が多いのですが、使われている電圧が240ボルトなので、お湯がすぐ沸きます。結構便利です。

  Sep 15, 2006

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  パパさんチェア＠ピア１

  アメリカの家具屋にピア１というのがあります。いろいろなところに店を出しています。（イギリスでは単にピアという名前になっています）見ていると楽しいものがいっぱいあって気に入っていました。日本にもそのうちできて、近所にもできたのでお気に入りにしていたのですが、その店がなくなって、でもまだほかの街に店があるからいいやと思っていたら、それらも気がつけばなくなってしまいました。そこで買ったお気に入りのイスが「パパさんチェア」。どうして「パパさんチェア」というのか知りません。表記も「ぱぱさんチェア」、あるいは「パパサンチェア」かもしれません。エイジアンな籐のイスです。これにくるまれているととっても気持ちがよくなっていつのまにかうたた寝してしまいます。ピア１がなくなったのは非常に残念です。ピア１再招致運動に加わってもよいという方は→こちらまで（ってどこよ！）楽天（じゃなくてもいいけど）に呼ぶって手もあるな・・

  Sep 14, 2006

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  タチアオイ

  タチアオイという花があります。夏になると農家の庭先によく咲いていました。この花の花びらは後側から二つに割ることができます。子供の頃それを鼻につけると取れなくなることがあると言われて一瞬青ざめながらも（なぜか）インディアンとかいって踊っていた思い出があります。日本とか中国、アジアの花だと思っていたのですが、イギリスにもありました。テラスハウスの庭先に植えてありました。日本だとどちらかというと野暮ったいイメージですがこうしてみるとなかなかいいものです（そうでもないか？）。

  Sep 13, 2006

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  シノン・クロ・デュ・シェーヌ・ヴェール　1999　シャルル・ジョゲ

  シノンは、ロワールはトゥーレーヌ地方で作られるカベルネ・フラン100％の赤ワインです。最初はビオ臭がしたのですが、しばらくすると落ち着きました。香りは果実系のいい香りがして、口に含むと若々しい果実味が立ち上がりそれを引き締める渋みが底で感じられます。とてもエレガントなワインでさわやかな明るい光景が目に浮かびます。少し秋の感じのでてきた青い空を背景に太陽を追いかける、小さなの向日葵といった感じです。ラベルに描かれている人物は、『ガリガンチュウア物語』の作者フランソワ・ラブレーだそうです。美食家としても有名なこの作家は、この地方出身なのだそうです。

  Sep 12, 2006

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• 雷

  すごい雷と雨でしたね。こんな明け方の雷なんて珍しい気がします。みなさんのところは大丈夫でした？僕の住んでいるところでは、朝の３時くらいから雷が鳴り始めて雷鳴も稲光もたっぷりでした。まるで誰かが（誰が？）銀色のボールをこのあたりにかぶせてその中に爆竹を放り込んだような騒ぎでした。眠っていたのですが、雷のとどろきで目が覚めて、それでも目を閉じていて様子をうかがっていたら、稲光が走る様子が頭の中にはっきりと見えてあれっ？これはすごいな、もしかして超能力か？と思っていたのですが、目を開けてみたら、なんてことはない、空を真っ白にするほど稲光が走ってました。

  Sep 11, 2006

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• UFO その３

  UFOの話がまだ続きます。っていってもロックバンドのUFOではありませんから。えぇ。（もういいって、その路線は、と突っ込み入れてくれる人募集中！お申し込みは←のメッセージを送るからどうぞ）ＮＨＫでUFOを見た人の特集を何年か前にやっていたことがありました。UFOを見たという人の話を聞いてまずはそれを再現した映像を流します。その後でどうしてUFOが見えたのかということをいろいろな科学者に聞いて科学的に検証していきます。そして最終的には、脳に異常があると強い光を感じることがあり、それをUFOだと勘違いしているのではないかというような結論にたどり着いていたように記憶しています。UFOを見たと書いている僕にも・・・このあとに来る文章はみなさんが考えるのも僕が考えるのも同じです。えぇ。。

  Sep 10, 2006

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• UFO その２

  UFOの話がまだ続きます。っていってもピンクレディのUFOではありませんから。えぇ。（もういいって、その路線は、と突っ込み入れてくれる人募集中！お申し込みは←のメッセージを送るからどうぞ）最初はUFOを見ることができたことを喜んでいました。友達や家族にも話しました。以外に反応が冷ややかだったような気がします（笑）。そのうちにX-ファイルではありませんが、余計なことを考えるようになりました。どうしてUFOはあそこにいたんだろう？どうしてUFOを自分には見ることができたのだろう？UFO側は、UFOを見てしまった自分をどうにかしようと考えるだろうか？なんてことです。そんな心理が生まれてくることは自分でも意外でした。

  Sep 8, 2006

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• UFO

  変な質問ですが、UFO好きですか？といっても日清の焼きそばではありませんから。えぇ。空を飛んでるやつです。僕は好きです。子供の頃からUFOを扱ったドキュメンタリー番組とかUFOもののテレビ番組が好きでした。UFOが存在していることを信じますか？僕は信じています。見たことがあるので。（というか、それがなんであったのかはよく分からないのですが、UFOは空飛ぶ円盤のことではなく、unidentified flying object、つまり未確認飛行物体なので、UFOを見たといえるのだと思います。）何年くらい前でしょうか、４，５年前のちょうど今頃だったと思いますが山間の町に滞在していたとき、朝７時くらいに西の山の方に白い光が見えました。かなり大きな光でほかのどんなものとも違っていました。そこにしばらく止まっていたと思ったら、すごいスピードで南の方角に移動しました。ビデオで撮ろうと思ってビデオカメラを取りに行って、戻ってきたら残念ながらもう見えなくなっていました。

  Sep 7, 2006

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  クラシック・カー

  イギリスではヴィンテージ・カーやクラシック・カーを目にすることはそれほど珍しくありません。古いものが普通に使える、普通に走っているというところに、文化を感じます。あるとき車で旅行をしているとき目の前をクラシック・カーが走っていました。好奇心いっぱいで後をついていきました。そんなにスピードが出ないのかと思ったら、どうしてどうして、軽く１００キロ近くを出していました。（ちなみにもちろんイギリスにも車の制限速度がありますが、スピードを出せるところは出すという考えをみなが持っているように見えます。自動車専用道路はもちろんとして、田舎道でもビュンビュン走っていきます。レースが特別なものではなく、日常生活の延長線上に確かにあるということを感じます。）それでも頑張ってあとをついていくとあるところで運転手が手を挙げました。下の写真がそれなんです。すこしぶれていてわかりにくいかと思いますがわかりますか？なんだろう、ついてきたことを不快に思って「こらぁ、ついてくるのやめんか、コルぁ」（なぜか『銀魂』風）的なサインを出しているのかと思ったら、そうではなくて、その車はあっさりと次の交差点で左に曲がっていきました。そうです、彼は次の交差点で左に曲がるということを自転車に乗っている人がするように手で示していただけなのです。写真を見ていただければわかるように、なにせ、ブレーキランプも方向指示用ランプもついていないので。えぇ。

  Sep 6, 2006

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• キャベツの千切り

  昨日お昼に豚カツを食べました。ジューシーで、衣はカラッとしていておいしかったです。やはりロースカツはおいしいなと思ったりしました。豚カツにつきものといえばキャベツの千切りです。しゃきしゃきした感じがいいですよね。それを食べていて昔のことを思い出しました。そう、それはまるで『失われた時を求めて』に出てくるマドレーヌのようでした（笑）。（主人公は、お茶に浸したマドレーヌを食べて子供の頃同じようにしてお茶に浸したマドレーヌを食べた時のことをふと思い出し、幸福感でいっぱいになります。同じものを食べて頭の中にタイムトンネルができたのです。）大学生の時、夏休みに旅行をしようとその名も「旅行のためにお金を節約するぞ」（そのまんまやんけ！）計画を友達と実行していました。昼食費をいかに抑えるかを考えていたとき、好きなものを取って食べられるカフェテリア方式の食堂のメニューの中で一番安いのがキャベツの千切りであることを発見したわれわれは、「よし！これだ！これをたくさん食べれば、安く上がるし、健康にもいい！」と二人して、キャベツの千切りを買い占めました。一人７皿として、足りない分は食堂のおばちゃんに注文して出してもらいました。トレーの上には、そうしてかき集めたキャベツの千切りが合計１４皿。虫でも買っているのか？ウサギと一緒に食べるのか？あるいは、お前は仮面ライダーのような虫型人造人間か？というほどの分量です。レジのおばちゃんもびっくりしていました。笑い声も聞こえたような気がします。意気揚々と食べ始めたのですが、飽きたのと口が淋しくて、結局別メニューで豚カツを頼んでしまい、こうして「旅行のためにお金を節約するぞ」（そのまんまやんけ！）計画は挫折したのでした。えぇ。

  Sep 5, 2006

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• 11月第3木曜日

  11月第3木曜日といえばなんの日でしょうか？そうです、ボジョレーの解禁日です。今年は11月16日になります。まだ2か月半ありますが、今どこのワイン屋さんもボジョレーの予約を取っています。すごいな、と思います。値段も高くなってきていて、ヴィラージュもので3000円を超えるようになっています。それほど需要があるということなのでしょう。予約の過熱ぶりに限らず、当日も大イベントです。解禁日にはどんなところでも売っていますしどんなレストランでもボジョレーを出します。その割にイタリアのノヴェッロには目がいきません。日本人というのは、やはりものを極める国民性なのでしょうか。それは間違いなくあります。それともそういう流行というものに流されやすい国民なのでしょうか。それも間違いなくあります。同じヨーロッパにありながらも、解禁日でもスーパーでボジョレーを大々的に売り出したりしない、それどころかへたをすると置いていないこともあるイギリスのような国があることを考えると、少し考えさせられます。

  Sep 4, 2006

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  シャトー・グィオー2001

  シャトー・グィオー2001を飲みました。（シャトー・ギオーと表記している店もあります。）フリーページのおすすめデイリーワインのところでも紹介しているワインですが、飲むのは久しぶりです。値段は1400円くらいのものですが、やはりおいしいです。グルナッシュ60％、シラー40％で作られる南仏はコススティエール・ド・ニームのワインで、とても色の濃い、こくのあるワインです濃厚な果実の香りに鼻をくすぐられスパイスのニュアンスの感じられる豊かな果実味とそれと調和したタンニンを味わっていると頭の中に強い太陽の照る風景が浮かんできます。夏の終わりが近づいた時期、夏を想う時期にはよい気がします。

  Sep 2, 2006

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• セラー

  ワインは高い温度が嫌いです。連日３０度を越す日が続く日本の夏はワインには難しい季節です。人間にでさえ厳しいのですからワインにはもっとです。保存をするのにも、輸送をするのにも、飲むときでさえ気を遣います。みなさんはどのようにワインを保存しておいでですか。ワインは、気温14度から16度、湿度60から70%に保てるところに置くのがよいといいますが、そんなところは、普通ではなかなか見つかりません。とすると、特別な場所を作ることになります。具体的には、地下などにセラーを作るか、セラーを買うかということになります。どのくらいの本数を置ける場所が必要なのか、寝る間際に考えてみました。１年に少なく見積もって150本のワインを飲むとして、50本は、まあ比較的若い、2年～4年前くらいのヴィンテージを飲むとして、残りの100本を5年から10年寝かしたワインにするとすると、計算がややこしいのですが、毎年100本ずつ買って、700～1000本ストックが必要ということになります。恐ろしい数です。やはりまずは資力が必要なようです。

  Sep 2, 2006

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• 虫

  昨日仕事帰りに近くの公園をぬけて帰りました。虫がたくさん鳴いていました。どんな虫がいるのでしょうか、鈴虫、コオロギ、キリギリス、ほかにまだまだいたに違いありません。まわりに木が鬱そうと茂って、草も多いところにさしかかると、鳴き声はさらに大きくなって、頭の中が虫の鳴き声でいっぱいになってしまいました。まるで世界を虫の鳴き声で上書きされた感じです。人間がそこにいることがまるで許されていないような気持ちを持ちながら公園をぬけて、西の空をふと見上げると、上弦の月がぽっかりと浮かんで、笑っていました。

  Sep 1, 2006

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• えぇ

  僕が書く言葉の中に、ときどき「えぇ」とあるのに気がついている方がいるとすればマニアックな、あるいは隠れ「晴れのち曇り」ファン、adhocファンといえるでしょう（笑）。番号付きファン認定証をお送りしますので、左の「メッセージを送る」からメールをどうぞ（笑）。お気づきかと思いますが、これはもともと僕の言葉ではありません。僕が勝手に師匠と呼んでいるTOMOさんのブログで拝見しておもしろいなと思って覚えた（といえるのか、まだ使いきれていない)言葉です。この言葉を使ったときの微妙な位置取りの仕方が気に入っています。だめ押しするにしてもその力ないところとか、ちょっと背を向けていじけたそぶりをみせつつも前を向いているところとか、自分を卑小化させて笑いの対象にするところとか、です。使ってみて思ったのは、この言葉で締めくくるとして、そこに向けてものを書いていくのは難しいということで、それを難なくこなしているTOMOさんは、さすが師匠です。師匠によると、一口に「えぇ。。。」といっても色々あるとのことでええ！って書くと驚きにえぇ。。は肯定のダメ押しとしてえぇ・・・はフェードアウト感覚、だそうです。みなさんも是非「えぇ」ファンクラブに入って下さい。お申し込みはこちらです（ってどこよ！）。

  Aug 31, 2006

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• 顔

  鏡に映る自分の顔を見て時々びっくりすることがあります。それほどいい男であるから、といいたいところですが、そうではありません。ちなみに、びっくりするほどひどい顔だから、でもありませんから。えぇ。自分の顔ってこんなんだっけ？と思うからです。それはもしかすると、自分の声を聞いたときに違和感を覚えるのと同じなのかもしれません。（自分の声がお好きな方というのはそういう感覚を持たないのかもしれません。あるいはカラオケ等で鍛え、慣れている方も）それと同じように、自分が考えている自分の顔と鏡に映った自分の顔の違いにびっくりしたということでしょうか。イギリスの小説家オスカー・ワイルドの小説にドリアングレイの肖像がというのがあります。背徳と快楽の生活に溺れた美青年ドリアン・グレイが肖像画を描かせたところ、自分の顔はずーとそのままで、肖像画の方に変化が現れるようになります。自分の醜い部分、魂の軌跡すべてが肖像画に記されることになります。主人公はどんどんと醜くなっていく自分の肖像画を見るのについには耐えきれなくなって、肖像画にナイフを突き刺します。そして自分も死んでしまいます。まさか、それと同じ気持ちで自分の顔を見つめているということはないと思いますが、どうも、体についている自分の顔と自分の心というか魂についている顔とは、違う気がするのです。それとも、単に自分の顔を忘れていたということでしょうか？そんなことってあるのでしょうか。

  Aug 30, 2006

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  ラ・プール・ブランシュ2001　サシャ・リシーヌ

  白い雄鳥をモチーフにしたラベル。1000円もしない安いワインですが、甘みと酸味のバランスがよく、すっきりとしています。味と香りに濁りがありません。華やかとはいえないのでしょうけれども、出しゃばらない、清楚ともいえるその味は、食卓に飾られた一輪のひなげしの花を思わせます。

  Aug 29, 2006

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• ウォレスとグロミット３

  ウォレスとグロミットではないのですが、同じ作者が手がけたものにチキンランがあります。これも心温まる話です。どの作品も最後には手を叩いて「イェーイ」と叫んでしまいそうになる作品ばかりです。おすすめですので、機会がありましたら見てみて下さい。すぐにファンとなること間違いなし。またたくまにすべての作品を見ないではいられなくなり、あのブラスの響くウォレスとグロミットの楽しいテーマ音楽を僕と同じように、口ずさむようになるはずです（笑）。そうそう、宮崎駿夫もウォレスとグロミットのファンで交流を深めているとの新聞記事がちょっと前に出ていました。ジブリ美術館でやっているアードマン展（2006年 5月～2007年5月）はウォレスとグロミットを作っているスタジオの紹介をしています。

  Aug 27, 2006

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  ウォレスとグロミット２

  クレイメーションという作品の性質上、量産はできないのですが、ほかにも４作品が入手可能です。ウォレスとグルミット，危機一髪！原題はA Close Shaveで、危機一髪という意味と丸刈りという意味の両方が込められています。「羊をめぐる冒険」です。グロミットが牢獄に入れられてしまいます。（そこで彼は『罪と罰』を読んだりします。教養があります。）この作品がきっかけで、イギリスの北で作られる、ウェンズリー・デイルというチーズが一躍有名になりました。 ウォレスとグルミット　ペンギンに気をつけろ！原題はThe Wrong Trousers。ウォレスがグロミットの誕生日プレゼントに用意した特殊なズボンが騒ぎを引き起こします。これに出てくるペンギンは、かわいい顔をして、なかなかやります。ウォレスとグルミット　チーズ・ホリデー原題はA Grand Day Out。休暇にどこにいくか決めかねていたチーズ好きな二人が月にいくというお話です。月はチーズでできていると昔は信じられていたからです。ウォレスとグルミットのおすすめ生活短いものを集めたものです。

  Aug 27, 2006

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  ウォレスとグロミット

  みなさんはクレイメーションというのをごぞんじですか。クレイ（粘土）＋アニメーション＝クレイメーションです。粘土でつくった人形が生きているように動くアニメーションです。そうです、ニャッキでしたっけ、ＮＨＫの教育番組でも流れていましたよね。それでアカデミーを４回も取っているものがあります。それがニック・パークの作るウォレスとグロミットです。（日本語ではウォレスとグルミットといっていますが、もとの名を見てもWallace and Gromitなので間違いです。）ウォレスはチーズ好きな発明家。人はよいのですが、ちょっと抜けています。それを助けるのが、同じくチーズ好きな忠犬グロミットです。字が読め、『罪と罰』とかプラトンを読んだりする賢い犬です。その二人？（一人と一匹）が繰り広げるほのぼのとした世界と冒険を描いています。クレイメーションは、フィルム一コマ毎に人形の造作を変えていかなくてはいけないのでつくるのに根気と時間を要します。とても大変です。（そういうことをコツコツとやるところは、実はイギリス人の特徴。）なので最初は２０分くらいのものしか作れませんでしたが昨年公開され、アカデミー賞を受賞した「ウォレスとグルミット　野菜畑で大ピンチ！」は初の長編となりました。原題はWallace & Gromit: The Curse of the Were-Rabbit ウサギ男の呪いです。邦題は、まあいつものことといえばいつものことですが、いただけません。この作品のスリラー仕立てを台無しにするまぬけな題になっています。巨大野菜コンテストのためにみなが丹誠込めてつくっている野菜を狙うウサギを、野菜嫌いにしようとしたウォレスですが、そのために大変なことが起こってしまうというお話です。

  Aug 26, 2006

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• 視線

  心理学者によると、幼児は自分のことを見ていると思っていた母親の眼差しが、実は自分を通り越して父親の方に向いていることを知ってそれまでの親と同体であると思いこんでいたのが間違いであったことに気がつくのだといいます。寂しい瞬間です。子供に限らず、見つめ合いながらも、実は違うところを見ていることはよくあります。仲のよい親子、友達のような親子というものがいても親子は視線の時間差に、大げさにいうなら引き裂かれています。親は子を見ながら将来とかもっと大きなものを見ているでしょうし、子供は親とは絶対的に親とは共存できない現在からものを見ています。仲のよい恋人や夫婦でも同じことがあります。会社が忙しく、明日の仕事をことを考えながら妻や恋人のいうことを聞いているなんてこともあります。人がそうして時間のドプラー効果ともいうべきものの中で視線を交差させているならば、互いが互いを見るということは思っている以上に貴重なものではないでしょううか。互いが互いを同じ場所と同じ時から見ることができるならば心と心を重ね合わせて見ることができるならばそれは至福といわねばならない、と感じます。

  Aug 25, 2006

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  ソーヴィニヨン・ド・サン・ブリ1998　ブルサン・エ・フィス

  この前取ったたくさんのトマトをパスタのソースにしました。にんにくをたっぷりのオリーブオイルで低い温度から炒め、タマネギをきつね色になるまでゆっくり炒め、トマトをいれ、これまた時間をかけて煮詰めました。トマトの持つさわやかさ、新鮮さはそのままで、味が凝縮されたとてもおいしいソースになりました（自画自賛）。ニンニク、オリーブオイル、バジルの味と香りに、ワインが飲みたくなって、（というか、いつも飲んでしまうのですが）ソーヴィニヨン・ド・サン・ブリ1998を開けました。ブドウは違いますが、ブルゴーニュのシャブリに隣接したサン・ブリ産からでしょうか、酸が走ります。口の中を、さわやかな風に乗って、酸が走ります。甘みがあとを追いかけますが、とても追いつけないほどです。

  Aug 24, 2006

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• 寝ているときの自分の顔

  みなさん、寝ているときにはどんな顔をしていますか？あまり考えてもみないことかと思いますが、寝ているときの自分の顔ってどんな顔なのだろう、と最近考えます。別に寝ているときにまで自分の顔のことを考えなくてもよいだろうと思う方もいるかと思いますが、そのようなナルシスティックな気持ちからの疑問ではありません。一番無防備な状態の時にどういう顔をしているか一番安らぎを得るはずの眠っている状態でどういう顔をして寝ているか、ということです。というより、今の自分はどのような顔をしているのか、自分はどういう顔をしているのが自然なのか、という疑問に近いかもしれません。子供の時にかえったような、恐れも不安もなにもない顔をしているのでしょうか。それとも眉間にしわを寄せて、難しい顔をしているのでしょうか。それとも歯ぎしりをして苦しそうな顔をしているのでしょうか。気になるなら、誰かに写真を撮ってもらえばよいのですが、他人に頼むのもためらわれるのです。

  Aug 23, 2006

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