うちの会長すごいんです(13)
久々の会長ネタ・・・会長っていうか、もと社長。会長って言うのも、名ばかりで、何の権限もない。うちの会社の創業者で、とりあえず、苗字で呼ぶわけにもいかず、 「会長~~~」って、呼んでいる感じ・・・ wそんな、会長さん、久々、会社に現れました。会長、来社当日。とりあえず、会長デスクは、陣取ってある。しかし・・・・・ 物置状態。掃除道具が置かれ、会長のでっかくて高いいすもほこりをかぶり、雑巾なんか、干してある・・・粗末に扱ってるわけじゃないんですよ。ただ・・・ いろいろ、物の置き場にこまってるんです。(汗)そんな机のまわりを掃除することから始まる。予定時間は、13時・・・しかし、会長、時間にルーズだから、だいたい予定時間プラス2時間はしておかないと、こちらの大切な時間がうばわれてしまう・・・13時・・・ 30分前インターフォンが鳴った。 ん?親会社の社長さんが現れた・・・・・ おいおい、何が始まるんだ?????それから、20分 ピンポ~ン♪インターフォンの受話器を置いた女性が、クスクスわらってる。 女「会長、来られましたぁ~ クスクスクスクス・・・」 女「○○(会長の苗字)と申します。だってさぁ~。 会長、どうしちゃったのかしら・・・ ゲラゲラ・・・」みんな、おかしくて仕方なかった。会社を去った、数ヶ月前。 会長「絶対に潰してやるからな!!!」なんて、捨て台詞を吐いて行った人だ。どんな顔して、ここに来るのだろうと、みんな、興味深々だった。が・・・・・・・何も変わらない様子。社員も、あの言葉を、忘れたかのように振舞う。1年前の、うちの会社そのままだった・・・・・会長のわがままを、見てみぬふり、聞いて聞かぬふり。会長も社員も、お互いが、何事も無かったかのようにふるまう。腹の中の一物を隠して・・・会議室からは、3人の声が・・・・・会長、社長、親会社の社長・・・笑い声、起こり声・・・何が話されているのか・・・・・ちょっと異様な雰囲気で時間が過ぎる。にこやかに、会長が会社を後にした。にこやかに,親会社の社長が帰って行った。社長と二人で、エレベーター前で、深々頭を下げた。 社長「会長、株、売ってくれるってさ!」 もね「ン? そう言う話だったんですか? 只の決算の報告だけかと思ってましたよ」 社長「なんだか、あっさり、OKされちゃったから、 拍子抜けしちゃったよ(笑)」 もね「うーん。でも、油断は禁物ですよ。 今、OKしてても、会社を出たとたん、気が変わってるかも しれませんから」 社長「そうだよなぁ~(笑)」 もね「契約書に、ハンコ押してもらうまでは・・・・・(笑)」それから、1ヶ月、会長が持っていた数十株が、親会社に売却された。これで、親会社が、うちの株を100%保有することになる。心の中で思った。会社が、売却されてちょうど1年。会長が、今まで、うちの株を数十株でも持っていたということは、もしかすると、私たちを守るためだったのかと・・・数十株でも、株主には変わりない。親会社だって、自由に会社を換えることはできない。 1年は、今のままでやる。 1年は、会社の体制は換えない。それが、私たちに約束されていた言葉だった。1年経ったから・・・・・1年経ったから、会長は、株を手放したのではないだろうか・・・そう信じたい。そうでなければ、ちょっと悲しすぎる。と言いながらも、 もしかすると、金に目がくらんだだけか??? (笑)これから、うちの会社は変わります。会社売却から1年・・・・・人がどうこうと言う意味でなく・・・社内規定がどうこうと言うわけではなく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ある程度のこと、幹部以上の人は知っています。だけど・・・・・それ以上のことが起こります・・・・・社長が、ちょっと、小さく見えました。 社長「まだ、取締役も知らないことだから・・・ 内密に・・・」そこまで、信頼されているのに、辞めると言ってしまったこと、ちょっと後悔してるかも・・・・・しかし・・・これからどうなるのか・・・・・ちょっと、おもしろいかもW