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January 5, 2014
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みなさんこんにちは。明日から仕事ですね。
修道女フィデルマが活躍するシリーズを昨日に引き続き紹介します。


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The Subtle Serpent
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本編の解説を担当されている田中芳樹さんは、「フィデルマがあまりにスーパーヒロイン過ぎる。普通主人公にはどこか抜けた所を作っておくものだ。」「うぬぼれ屋ではないと言いながら、十分うぬぼれている!」と、数々の言動を挙げて、ややおかんむりのご様子。いや、他の読者もフィデルマの性格にはいろいろ言いたいことがあるんです。でも、そんな彼女にも可愛いところはあるんですよ。

 修道院の井戸から首なし死体があがったという猟奇的な事件の調査のためにやってきたフィデルマは、バルクで向かう途中、荷物はそのままで誰も載っていない船と遭遇する。バルクの船長ロスや船員が「神隠しにあったのでは?」と非現実的な事を言う中、彼女は「そんな事あり得ない」と一蹴。船の中をあちこち見てまわるが、自分がエイダルフにあげたはずの祈祷書を見つけた時卒倒する。第一作『死をもちて赦されん』でも倒れていたが、あれは単につまずいて転んだだけ、今度は卒倒、彼女の衝撃の度合いがわかろうというもの。そして、目覚めたフィデルマは、改めてロスに「この船には、不可解な点があります」と言い、「そのことなら、みんな、そう思っとりますが」と間の抜けた返しをされる。ほぅら、ちょっと可愛くなってきたでしょう?

 とはいえ、その後も
「もし、ただ“考えた”というだけなら、あなたは知らない、ということになる。そうではありませんか?つまり、あなたは推量しただけ、ということです。もし今のが推量だとすると、私のこれまでの質問に対する答えも、推量だったのですか?」

「ドレイガン院長、私は今、礼儀を云々する気分ではありません。あなたにわざわざ思い出していただくまでもないことと思いますが、私はアンル―の資格を持っており、四大王国の王とも、椅子に座って論じ合うことができます。大王の御前でさえ、大王がお求めになれば、坐ることができます」

「私は法廷に立つ法律家なのですから、あなたがいくら自分の知識で私と競おうとしても、所詮、私の知識のほうがはるかに豊富だという現実に直面することになりましょう」

と相変わらずの話し方で、案の定若い修道女や修道院長を怒らせてしまいます。ただし、理詰めで相手を追い詰めていく彼女の話し方は、法律家として身についてしまったものかもしれません。そういえば、本作では珍しく法廷に立つフィデルマを拝めます。ここでは―当たり前かもしれませんが―さほど彼女の言い方に違和感を覚えません。それに、フィデルマの上を行くタカビーな女性が登場しているのも、今回はいい毒消しとなっています。

今後シリーズが進むとしたら、自分の感情を素直に出せる相手と巡り合って「法律家としての絶対の正義」と「法ですっぱりと割り切れない人間の心理」との間で葛藤するフィデルマが見られるのではないかなぁと密かに期待しています。







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最終更新日  March 14, 2019 12:19:06 AM
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