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テーマ:おすすめ映画(4059)
カテゴリ:アメリカ映画
お正月が終わると早くもバレンタイン商戦が始まりますね。皆さんはまだ物色中ですか?
さて、こちらの映画にもおいしそうなチョコレートが登場しますよ。 【送料無料】【BD2枚3000円5倍】ショコラ【Blu-ray】 [ ジュリエット・ビノシュ ]楽天ブックス 『ショコラ DTS特別版』 ラッセ・ハルストレム / ジェネオン エンタテインメント 2000年作品 ショコラ Chocolat 出演ジュリエット・ビノシュ ジュディ・デンチ レナ・オリン キャリー・アン・モス レスリー・キャロン ジョニー・デップ アルフレッド・モリーナ 監督ラッセ・ハルストレム 音楽レイチェル・ポートマン ジョアン・ハリス原作 甘いものは、みんなの顔をとろかしてしまう。 「恋に落ちたシェイクスピア」で重たい鬘をかぶっていたジュディ・デンチも。 「蜘蛛女」で「かっかっか」と豪快に笑っていたレナ・オリンも。 「マトリックス」でクール・ビューティだったキャリー・アン・モスも。 ジュリエット・ビノシュの顔だけ、ちょっと恐い…ごめんなさい。 1950年、フランスのある村にやって来た母と娘の姿は、まるで赤頭巾。 赤頭巾は森を抜け、狼の待つ家に辿り着いたけれど、着いた時の反応から すると、恐ろしさはどっちもどっち。でも、赤頭巾親子には、チョコレート という秘密兵器があった。断食期間にあたる四旬節にも関わらず、 香りや形に魅せられた人々が母ヴィアンヌの店を訪れ、喜びの表情を見せてゆく。 食べ物により、人間の内なる心を解き放つ設定は、映画 「バベットの晩餐会」でも取り上げられたが、どちらかというと 静かな喜び。こちらは、寓話風に語られているという事もあってか、 やや大袈裟な描写になっている。次第に、ヴィアンヌと秩序を重んじる 町長、レノ伯爵の対立が鮮明になって行くが、ヴィアンヌもまた、100%善役 という意味あいの役ではない。 「もしかしたら、ここは大丈夫かもしれない。」と言いながらも、 北風に誘われて出て行き兼ねない。居場所を求める気持ちと、彷徨いたい気持ちで 揺れている。その状態を一番良く見抜いているのが、 見えないカンガルーを世話するアヌーク。片足を怪我しているのは、 二つの気持ちで揺れているヴィアンヌ自身。 一方彼女と対立する側に目をやって見る。 レノ伯爵は、浮気旅行に出ている妻を、ずっと「イタリア旅行中」と 言い張っている。また、新任牧師も、レノ伯爵の検閲済みの説教しか 出来ない。レナ・オリン演じる人妻に暴力を振るう夫も、体裁だけは 整えるが、本質は変わらない。まとめてしまうならば、全て見せかけ の存在。結果的にはヴィアンヌの勝利に見えるけれど、本当に言いたい 事はそうではないと思う。ヴィアンヌの味の秘けつは、チョコレートに 混ぜるペッパーやチリ。全く逆の味をまぜ合わせる事で、えも言われぬおいしい チョコが出来上がる。きっと人生もそうしたもの。どちらかを排除でなく、 どちらからも、歩み寄る事で、豊かな人生ができあがる。 うーん、満腹。 レスリー・キャロンも懐かしいけど、 そんなはずはないのに、登場する場面ごとに表情が違って見えた レノ1世の銅像に、是非特別賞をあげたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
February 15, 2019 12:44:17 AM
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